2022.08.25

大会4日目も大会新記録が誕生[競泳]/玉井が世界レベルの演技で他を圧倒[飛込]/最終日の各区分の決勝カードが決定[水球]/ソロ、デュエットを京都踏水会水泳学園が制する[AS](第45回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会)

中澤海凪 (ダンロップSC) ©フォート・キシモト

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松井理宇 (日大豊山) ©フォート・キシモト

松井理宇 (日大豊山) ©フォート・キシモト

大嶋千桜 (イトマン) ©フォート・キシモト

澤野莉子 (イトマン神戸) ©フォート・キシモト

イトマン港北 ©フォート・キシモト

男子CS 4×100mフリーリレー 決勝 イトマン ©フォート・キシモト

松山育 (サンケイST) ©フォート・キシモト

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[競泳]4日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/2022/S70601/index.htm

後半戦に突入した東京辰巳国際水泳場で行われている競泳競技。その4日目には、大会新記録が1つ誕生した。

15〜16歳区分女子200m平泳ぎでは、400m個人メドレーを制した中学3年生の中嶋碧(ナントSC)が大会記録に迫る記録で予選をトップ通過。決勝でも前半から攻める中嶋。それに冷静についていったのが、インターハイ優勝の中澤海凪(ダンロップSC)。ラスト15mで中嶋との差を詰めてきた中澤はタッチの差で逆転。2分26秒33で、従来の大会記録を1秒近く縮める大会新記録で優勝を飾った。2位となった中嶋の記録も2分26秒41で、こちらも従来の記録を超えるハイレベルなレースとなった。

15〜16歳区分男子100m自由形では、インターハイを制した松井理宇(日大豊山)が50秒の壁を突破する、49秒98で快勝。CS区分女子100m自由形は、この種目でインターハイを制し、FINA世界選手権代表の吉井萌萌花(イトマン/近畿大附属高)と、50m自由形のインターハイチャンピオンの大嶋千桜(イトマン/四條畷学園)との一騎打ち。ラスト10mを切っても横並びのままフィニッシュ。わずか100分の6秒差で大嶋が55秒88で優勝。吉井は55秒94の2位となった。

13〜14歳区分女子200m個人メドレーは、中学1年生の佐々木珠南(ウイング八戸)が2分15秒55で優勝を果たす。CS区分の女子では、先行する澤野莉子(イトマン神戸/神戸野田高)をラスト15mで野井珠稀(ダンロップSC)が追い込むも100分の2秒で澤野が逃げ切り勝利。2分14秒90で澤野が優勝し、野井が2位となった。

エントリーが7人だったため直接決勝となったCS区分女子400m自由形。前半から飛ばしてレースを牽引する久野日菜乃(田尻水泳連盟)。その久野を300mを過ぎてから徐々に追い上げていき、ラスト15mのスパートで一気に並んだ岡村梨香(アクラブ堀之内/八王子高校)が同時にフィニッシュ。4分14秒70の同着での優勝となった。

スタートから最後まで接戦となったのは、13〜14歳区分女子200m平泳ぎ。河原彩華(アテナAMC)、愛敬みう(セントラル高槻)、中村美羽(RAYS)の3人が最後まで並んだままの大接戦を演じ、100分の数秒差でこの戦いを制したのは河原だった。2分30秒54で優勝し、中村が2分30秒60で2位、愛敬が2分30秒63の3位となった。

CS男子4×100mリレーは、日大豊山とイトマンが接戦を演じた。第1泳者に100m自由形覇者の松井理宇を置いた日大豊山がまずはリード。イトマンは1秒近くあった差を第2泳者の重藤流世で詰めて、第3泳者の高嶋悠雅で逆転。しかしながらその差はたったの0秒38。日大豊山のアンカーは光永翔音、イトマンは小東真皓。スピードのある光永が逆転して350mのスプリットを奪う。後半、ラスト15mを過ぎてその差を詰めた小東が最後の最後で光永を捉えて逆転。3分23秒41でイトマンが優勝。日大豊山は3分23秒50の2位。その差は100分の9秒だった。

[飛込]4日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/diving/2022/05/jp/index.html

飛込競技はこの日が最終日。最後は12〜13歳区分男子1m飛板飛込、14〜15歳区分女子3m飛板飛込、そして16〜18歳区分男子高飛込の3種目が行われる。

12〜13歳区分男子1m飛板飛込では、制限選択飛の途中で北村応吏(佐賀DC)にトップを奪われた今野介人(郡山DC)だったが、そのほかでは全く他を寄せ付けず。自由選択飛にいたっては、2位以下を徐々に引き離していくように得点を積み重ね、307.65で優勝。3m飛板飛込と合わせて今野は2冠。北村は278.30で2位となった。

14〜15歳区分女子3m飛板飛込は、制限選択飛を終えて2番手につけていた、同区分高飛込で逆転優勝を果たした鈴木静玖(セントラルスポーツ)が、自由選択飛に入ってすぐにトップに立つ。残りの2ラウンドも安定して40ポイント台中盤を獲得し、合計314.70で優勝。今大会2冠を果たした。1、2ラウンド目はトップだった高桑沙希(高岡SC)は最後は鈴木に迫るもあと一歩届かず、309.25で2位。長岡凜(群馬DC)が305.00で3位となった。

制限選択飛4ラウンド、自由選択飛5ラウンドで争われた16〜18歳区分男子高飛込。FINA世界選手権でこの種目で銀メダルを獲得した玉井陸斗(JSS宝塚)に注目が集まる。その玉井は2ラウンド目の101Bこそラウンドランキング3位だったが、それ以外はすべて1位。特に301Bでは5人のジャッジが満点を出し、ミスすることも多く課題としていた307Cでも2人が10点満点を出すほぼ完璧な演技を披露。1本1本飛ぶ度に会場が沸き起こるほど、レベルの高い演技を続けた玉井が、631.60で優勝を飾った。

これで飛込競技すべての種目が終わり、女子最優秀選手は植田恵麻(香川DC)、優秀選手は八木星輝(神奈川DC)が選ばれ、男子の最優秀選手は玉井、そして優秀選手は伊熊扇李(JSS宝塚)が選ばれた。女子は小中学生、男子は高校生がそれぞれ選ばれるかたちとなった。

団体総合は以下の通り。
1位:高知スイミングクラブ 73点
2位:長岡ダイビングクラブ 36点
3位:佐賀ダイビングクラブ 33点
4位:大分ダイビングクラブ 31点
5位:三重ダイビングクラブ 30点
6位:群馬ダイビングクラブ 28点
7位:郡山ダイビングクラブ 26点
8位:JSS宝塚スイミングスクール 25点

[水球]4日目
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/27317/

A区分(12歳以下男女)、B区分(15歳以下男子)、C区分(15歳以下女子)、E区分(18歳以下女子)の全区分で決勝トーナメントがスタート。各区分ともに一気に準決勝までの試合が行われ、最終日は全区分の決勝戦、そして3、4位決定戦がそれぞれ行われるのみとなった。

A区分はトーナメント1回戦と準決勝が行われ、京都踏水会水泳学園とカワサキスイミングクラブの決勝戦が決定。3、4位決定戦はエル・アテインスイミングスクール長浜と三重WPスターズによって行われる。

B区分もA区分度同様に準決勝までが行われた。その結果、決勝戦は群馬ジュニア水球対Ocean Bear'sの対決が決まった。そして、カワサキスイミングクラブと長崎水球クラブが3、4位決定戦を戦う。

C区分では、富山スイミングパレスと白山市立松任中学校が決勝で戦う。3、4位決定戦は山形水球クラブ対TRIAXIS明石となった。

E区分は秀明八千代水球クラブがふた桁得点を続けて勝ち上がり、白鵬女子高等学校との決勝戦を迎える。3、4位決定戦は、白鵬gull wpcと京都府立鴨沂高等学校の対決となった。

[AS]4日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/artistic/2022/03/jp/index.html

アーティスティックスイミング競技も飛込競技同様、この日が最終日。最後は15〜18歳区分のソロ、デュエット、チームのフリールーティンが行われ、前日に行われたテクニカルルーティンの得点を合わせた合計で順位が決定する。

最初に行われたのはソロフリー。テクニカルで1位だった坂本和香奈(京都踏水会水泳学園)が、唯一80ポイントオーバーをマーク。80.4667を獲得し、合計159.6854で優勝を飾った。2位には井村アーティスティックスイミングクラブの金山万明里が、フリーで78.5000を獲得して156.2446で入った。金山千明里(井村アーティスティックスイミングクラブ)は、フリーで獲得した78.3667を合計し、155.6124で3位となった。

デュエットのフリーでは、ソロで優勝した坂本と三矢優希(京都踏水会水泳学園)のペアがフリーでは80.2333の2番手。1位の80.5000ポイントを叩き出したのは、金山万、金山千ペア。だが、金山万、金山千ペアはテクニカルの差を埋めることはできず、坂本、三矢ペアが合計159.0903
で優勝。金山万、金山千ペアは158.5752の2位となった。

最後の種目となったチームのフリー。こちらはテクニカルでトップだった井村アーティスティックスイミングクラブが、フリーでは唯一の80ポイントを獲得。80.5000をマークして合計157.6136として優勝を果たした。アテナアクアメイツが155.2631で2位、3位には152.9658で長野アーティスティックスイミングクラブが入った。