2022.09.13

国際大会代表組がしっかりとその力を発揮[飛込]/男子は12年ぶりに東京都が、女子は千葉県が初の1位を獲得[水球]/(第77回国民体育大会)

男子水球1位 東京都

女子水球1位 千葉県

成年女子高飛込 表彰

少年女子高飛込表彰

少年男子3m飛板飛込表彰

男子水球2位 神奈川県

男子水球3位 京都府

女子水球2位 京都府

女子水球3位 石川県

[飛込]1日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/diving/2022/07/jp/index.html

栃木県宇都宮市・日環アリーナ栃木でアーティスティックスイミング競技に続いて開幕したのは飛込競技。初日は少年女子高飛込、少年男子3m飛板飛込、そして成年女子高飛込の3種目が行われた。

少年女子高飛込は、インターハイ、全国JOCジュニアオリンピックカップを制した佐々木音華(鳥取県)が、その強さを発揮。途中、乗松飛羽(群馬県)、松田心杏(石川県)のふたりに追い上げられることはあったが、最後まで演技を崩さず5ラウンドを飛びきって268.85で1位を獲得。乗松が261.40で2位、3位には松田が253.55で入った。

少年男子3m飛板飛込決勝でも、伊熊扇李(兵庫県)がインターハイ、全国JOCジュニアオリンピックカップに続いて1位となる。1ラウンド目から405Bで72.00の高得点を叩き出して好スタートを切った伊熊。途中、3ラウンド目の205Bのミスで得点を下げ、二羽倖駕(石川県)に逆転されるも、すぐに307Cで73.50を獲得して再度逆転。そのまま伊熊が逃げ切って、390.35を獲得した。二羽は372.15で2位となり、柴大翔(茨城県)が338.10で3位となった。

成年女子高飛込は、FINA世界選手権代表、そしてメダリストが登場するだけあって大きな注目を集める。さらに地元栃木県の榎本遼香もこの高飛込に約3年ぶりに出場するというだけあって、会場は選手たちの一つひとつの演技に息を呑み、大きな拍手を贈っていた。
さて、競技は1ラウンド目の407Cでトップに立った板橋美波(滋賀県)がそのまま逃げ切って、398.60で1位となった。2位には共に切磋琢磨し続けている荒井祭里(兵庫県)が385.15で入り、金戸凜(東京都)が368.45で3位となる。榎本は途中、3ラウンド目に3位に浮上するも、惜しくも表彰台に届かず352.50の4位という結果となった。

[水球]4日目
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/27327/

10日からスタートした熱戦もこの日が最後の試合。男女ともに3位決定戦と決勝戦の全4試合が行われた。

男子は東京都対神奈川県の決勝戦。
試合早々、開始20秒で神奈川県の斎藤昂泰が先制ゴールを奪うも、20秒後には東京都の濱口颯太朗が同点ゴールを奪い返すという、まさに両者一歩も引かず最初から全力でぶつかり合う。その終了間際、ブザーと同時に神奈川県が追加点を挙げて3対4で第1クオーターが終了。
第2クオーターに入ると、神奈川県が第1クオーター終了から合わせて3連続得点で一気にリードを広げる。追いつきたい東京都だが、神奈川県の堅い守りとゴールポストに阻まれてしまい、何とか1点を奪う。同時に神奈川も追加点を挙げられず、4対6で後半に突入する。
神奈川県が主導権を握っていた前半とは打って変わって、後半に入ると東京都のカウンターが決まり始め、石川博翔、川原育の連続得点で同点に並ぶ。さらにカウンターで川原の得点で逆転に成功すると、さらに川原の技ありのバックシュートで追加点を加える。神奈川県は残り2分で1点を返すが、東京都の勢いを止められない。最終クオーターに神奈川県が2点を奪うも大きく開いた差を詰めることができず、12対8で東京都が1位を獲得し、神奈川県が2位という結果となった。

女子決勝戦は、京都府対千葉県。
第1クオーターは橋田舞子を中心とした攻撃の組み立てで4点を奪取。千葉県も3点を獲り1点差で第2クオーターへ。すると、千葉県が一気に攻勢に出る。立て続けに京都府から得点を奪い、あっという間に5得点。一方京都府は攻撃がかみ合わずなかなかゴールを奪えなかったが、何とか2点を加えて食らいつき、前半を6対8の千葉県リードで終える。
第3クオーターに入ると、京都の壇野朱里のゴールでが1点差に詰め寄るが、千葉県の小林鈴々音が得点してリードを維持。その後も獲って獲られてを繰り返すも中盤に千葉県が連続得点でリードを広げるが、京都府も点を奪い返して4点差に。だが第4クオーターも千葉県がリードをさらに広げたところで試合終了。終始京都府を攻撃力で圧倒した千葉県が12対18で1位となり、京都府が2位となった。

石川県対京都府の対戦となった男子3位決定戦では、両者一歩も譲らない展開で最後まで接戦を演じ、ペナルティーシュート戦へともつれ込む。すべてのペナルティシュートを決めた京都府に対し、1本のシュートがゴールポストに阻まれてしまった石川県。結果、京都府が20対21で勝利し3位となった。

女子3位決定戦は、石川県対神奈川県。序盤から浦映月を中心に得点を積み重ねていく石川県は前半で4点のリードを奪う。後半、食らいつきたい神奈川県だったが、石川県が第3、4クオーターでもリードを広げ、その点差を8にして試合終了。17対9で石川県が3位となった。