2022.10.16

女子は蝦名が5kmも制して2冠、男子は江沢が初の栄冠を手にした(第98回日本選手権水泳競技大会 OWS競技)

[OWS]2日目
リザルト:https://seikosportslink.com/pdf/002/index.html?i=20007858#section-competition

千葉県館山市・北条海岸で開幕した第98回日本選手権水泳競技大会 OWS競技の2日目は、男女の5kmが行われた。

初日と打って変わって快晴となった2日目。水温は21度、気温も20度を超えた状態で、まずは女子がスタート。

スタートから先行したのは、前日に10kmを制した蝦名愛梨(日本体育大学)。初日同様独泳大勢を築くかと思われたが、それに食らいついたのが梶本一花(KS枚方/同志社大学)。1ラップ目を終えた時点で蝦名に3秒差の好位置につけたまま2ラップへ。3位以降の争いは5人がひとつの集団になって展開されていく。
何とか食らいつきたい梶本だったが、蝦名がその差をじりじりと広げていき、最終ラップに入るときには30秒以上の差をつける。蝦名はそのまま危なげなく逃げ切り、1時間00分41秒4で優勝。10kmと合わせて今大会2冠を達成した。梶本はそのまま1時間01分24秒0で2位に入る。
そして3位争いは、5人で形成された第2パックのなかの誰かになるかと思われた。だが、その第2パックから30秒以上の差をつけられていた小島光丘(中京大中京高校/東邦SC)と奥園心咲(KS枚方/立命館宇治高校)のふたりがその差を一気に詰めて混戦に持ち込む。ラスト、この集団から抜け出した小島、長尾美友(新潟医療福祉大学)が接戦を繰り広げ、最後はタッチ差で小島が勝利し、3位に入った。

男子5kmでは、江沢陸(ルネサンス/明治大学)をトップに、約5秒差なかに8人がひしめき合う第1集団を形成。大きなパックを作ってレースが展開されていく。
2ラップ目に入ると、第1パックが少しずつばらけていき、江沢に辻森魁人(須磨学園高校)、10kmで3位に食い込んだ本山空(新潟医療福祉大学)の3人に優勝争いが絞られた。
最終ラップ、辻森が仕掛けたいところだったが江沢がそれを許さず。最後は少しずつ、少しずつ辻森を引き離した江沢が、OWSは3回目の恐れ知らずの思いきったレース展開を見せたことが功を奏して58分02秒8で初優勝を飾った。わずか3秒4差で辻森が2位、そして本山が58秒30秒4で3位となった。