2014.04.11

第90回日本選手権水泳競技大会 第2日目

 第90回日本選手権水泳競技大会2日目。待望の日本記録が誕生しました。

 女子50m平泳ぎの決勝。予選後に「100mの前半を泳ぐような感じで」と話していたとおり、大きな泳ぎで徐々に抜け出した鈴木聡美選手(ミキハウス)が自己ベストを更新する31秒30の日本新記録を樹立しました。

「レース直前までは100mのこともあって、自信と焦ってしまう不安と半々くらいでしたが、素直にうれしかったです」と喜びを表しました。「どんなに辛い練習でも、すぐに結果は出なくても、先には必ずつながると信じて乗り越えてきました。200mは周りのレベルも高いですが、最後までしっかり泳ぎ切りたいです」。

「優勝できるとは思っていなくて、いつか日本選手権で優勝したいと思っていました。まだ夢のようです」と笑顔でインタビューに応えたのは、350mまで日本記録を上回るラップタイムで泳いだものの4分36秒86で、惜しくも日本記録の更新はなりませんでしたが、400m個人メドレーで派遣標準記録を突破して初優勝を果たした清水咲子選手(日本体育大)でした。

 得意のバタフライで先行すると、そのまま一度もトップを譲らずにフィニッシュ。「予選からいい感じでしたが、こんなタイムが出るなんて自分でもビックリです」。不安定だったフォームが安定してきたことが、記録につながったと話し、「日本記録を出すには全部をレベルアップさせないとダメ。もっと強くならないと世界とは戦えない」と目標を口にしました。

 2日目の最終種目、男子100m背泳ぎでは、昨年に苦しみ抜いた入江陵介選手(イトマン東進)が「自分のレースだけに集中して泳ぎました」と52秒57の好タイムで優勝を飾りました。どちらかというと100mは不得意だったものの「スピードの上げ方が分かるようになってきた。今まではテンポを上げたら空回りするような感じがあったが、今はタイミングが合うというか、分かるようになった」と、短い距離にも自信をのぞかせました。

 昨年9月にヘルニアを患い、思うように泳げない期間を経て「やっぱり水泳が好きだと思ったし、今大会は笑って楽しくレースに望めている」とメンタル面でも充実している様子。明日の50m、最終日に200mでも好記録が期待されます。

 リオデジャネイロ五輪への中間年となる今年、ステップアップとして非常に重要な1年。2年後のリオデジャネイロ五輪、そして6年後の東京五輪に向けて羽ばたく選手たちに、引き続き熱いご声援をよろしくお願いいたします。

本日の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/2014/S70701/index.htm

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