2015.04.11

【競泳】第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技5日目

残り2日となった、東京辰巳国際水泳場で行われている第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技5日目。この日は5つの準決勝、4つの決勝種目、そして男子1500m自由形の予選が行われました。

「少し泳ぎの感覚が良くない」と前日の準決勝が終わったあとに話していた、星奈津美選手(ミズノ)が女子200mバタフライ決勝に出場。前半、本人もビックリ、という59秒88で回り、会場にどよめきが広がります。後半、150mで少しバテた様子を見せますが、ラスト50mは持ち味のねばり強さを発揮。2分06秒66で派遣標準記録を突破して優勝しました。
「12月に手術をしてから、2分06秒台を出せるところまで戻せたことは奇跡だと自分でも思います。ただ、家族やチームの方々と話をして、昨日までは不安がありましたが、気持ちをすっきりさせてこのレースに臨むことができました。夏まではまだ3カ月あるので、もっとタイムを出せると思います。もう一度、4秒台を出せるように頑張ります」

もう一人、大きく会場を沸かせたのは男子200m平泳ぎ決勝に出場した、小関也朱篤選手(ミキハウス)でした。スタートして浮き上がり、一気に頭ひとつ抜け出すと、50m、100m、150mと世界記録のラップタイムを1秒近く上回るラップで泳ぎます。ターンするごとに期待が高まり、会場の声援も大きくなっていきます。ラスト50m、そのハイペースがたたって少し失速しましたが、小関選手自身が目標としていた7秒台は達成。2分07秒77で派遣標準記録を突破し、優勝を果たしました。
「7秒台を出せたことはとてもうれしい。ただ、世界記録にあと0秒7届かなかったので、自分がまだ未熟だなと思っています。キックの水のかかりも良くなっているし、泳ぎも水の抵抗を受けなくなった感じがあるので、練習の成果が出ている。夏までにしっかりステップアップしたい」

男子200m背泳ぎ決勝では、入江陵介選手(イトマン東進)が力を見せつけたレースとなりました。しかし、53秒台を狙っていた入江選手にとっては、少し物足りない1分54秒93というタイムで優勝。派遣標準記録を突破しましたが、入江選手に笑顔は見られませんでした。
「うまく泳ぎや感覚を合わせられなかった。この記録では、世界に出れば大したことがない記録です。危機感を持って、夏までしっかり練習を積んでいきたい」

また、女子100m自由形準決勝では、好調の池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)が、200m自由形に引き続き、55秒07の日本中学新記録を樹立しました。

この日の準決勝、1位で明日の決勝に進出したのは、女子100m自由形の内田美希選手(東洋大学)、男子100m自由形の塩浦慎理選手(イトマン東進)、女子200m背泳ぎの川除結花選手(日本体育大学)、男子100mバタフライの川本武史選手(中京大学)、女子200m平泳ぎの今井月選手(本巣SS)です。

とうとう最終日を迎える6日目は、上記5種目に加えて、男女1500m自由形(女子はタイムレース決勝)、男女400m個人メドレー、女子50mバタフライを合わせた10種目の決勝が行われます。
大会最終日、世界への切符をかけた、熱く、激しい戦いに挑む選手たちに、皆さまの熱いご声援をよろしくお願いいたします。

※200mバタフライで優勝した星選手
※200m平泳ぎ表彰式での小関選手
※200m背泳ぎ優勝の入江選手

結果詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/2015/S70701/index.htm

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