2015.05.02

【シンクロ】第91回日本選手権水泳競技大会シンクロナイズドスイミング競技 1日目

5月に入って夏のような日差しが降り注ぐなか、第91回日本選手権水泳競技大会シンクロナイズドスイミング競技が、東京辰巳国際水泳場で開幕しました。

この大会に先立って発表されている、ロシア・カザンでの第16回世界水泳選手権代表選手たちは『JAPAN』チームとして出場します。

この日は、ソロ、デュエット、チームのテクニカルルーティン(TR)と、ソロのフリールーティン(FR)予選が行われました。

テクニカルルーティンは、演技の完遂度や同時性を評価するエクスキューション(EX)、演技の難易度や芸術性、構成、プレゼンテーションの評価となるインプレッション(IM)、そして規定要素がどれだけ正確に行われているかを評価したエレメンツ(EL)の3つを合計した得点で争います。

最初の種目であるソロのTRには、JAPANの乾友紀子選手が登場。90点には届きませんでしたが、89.5416で2位の荒井美帆選手(ミキハウス)に8点以上の差をつけて1位をマークしました。

続くチームのTRでは、きれいに足並みをそろえた演技を見せて90.1142点を獲得。しかし、後半に少し隊列が乱れたこともあり、井村雅代ヘッドコーチは「65点ですね」と評価します。
「90点に乗った意味は十分にありました。ただ、大きな会場で演技をすると、細かいブレや同調していないところが目についてしまう。こういった大きな空間を制するためには、もっと身体の芯から演技をしないといけません。そういう反省点もよく見えました」(井村ヘッドコーチ)

デュエットTRは、乾選手と三井梨紗子選手が息の合った演技を披露します。「TRはエレメンツが非常に重要。100%の演技ではないな、とは感じていましたし、それがTRの難しいところで、これからの課題だと思います」という乾選手の言葉どおり、チームの演技に比べるとエレメンツの部分で点数が伸びず、89.7699という結果になりました。
「本番で通して演技をしたとき、自分のどこが力みやすいのかなどは、練習では分からない部分でもあるので、点数はまだまだですが、試合を通じてそれが分かったことは良い経験になりました。もっと身体の使い方を考えて、ダイナミックな演技をしていきたい」(三井選手)

この日最後の種目は、ソロFRの予選。乾選手は4回目の演技となりましたが、疲れは見せず指先まで筋の通った演技を見せます。足技もしなやかな華麗な動きで91.0333をマーク。TRと合わせて180.5749で予選をトップで通過しました。
「最初から最後まで、集中力を切らさずに泳げたと思います。ですが、世界で戦うためにはあっさりした演技ではなく、もっと自分のカラーを強く出していかないといけないと感じています。そのためにもっと練習を積んでいきます」(乾選手)

明日はデュエット、チームのフリールーティン予選、フリーコンビネーションの決勝が行われます。

水と一体となり、華麗に舞うマーメイドたちへのご声援をよろしくお願いします。

※ソロFRの乾選手
※デュエットTRの演技前に集中力を高める乾選手と三井選手
※JAPANのチームTRでの演技

結果詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/synchro/2015/01/jp/index.html

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