2015.05.23

【競泳】ジャパンオープン2015(50m) 2日目

大会2日目を迎えた、東京辰巳国際水泳場で行われているジャパンオープン2015(50m)。この日は待ち望んだ日本新記録コールが2回、会場に鳴り響きました。

女子50m平泳ぎ。この種目の第一人者である鈴木聡美選手(ミキハウス)が、日本選手権で記録を伸ばせなかった悔しさを晴らすように、前半からキレのある泳ぎで浮き上がりからスピードに乗ります。最後のタッチまでそのスピードは衰えることなく、30秒97でフィニッシュ。はじめて30秒台に突入する日本新記録を樹立しました。

「泳ぐ前まではすごく緊張していたのですが、練習通りに泳ぐ自信はありました。冷静に自分と向き合えてレースに臨めたことが、日本記録の要因だと思います。苦しいときでも、どんなことがあっても、何でも前向きに考えて、これからも練習に取り組んでいきます」(鈴木選手)

もうひとつの日本新記録はこの日最後の決勝種目である、男子100m自由形で誕生しました。前半50m、スピードを生かして先行したのは塩浦慎理選手(JAPAN)。ですが、ラスト25mを過ぎたあたりからぐんぐん伸びてきたのは中村克選手(JAPAN)でした。後半のラップタイムを24秒77でまとめる泳ぎを見せ、48秒41の見事な日本新記録でした。

「いつもより前半も速く入れましたし、後半も0秒3〜4くらい速かったことが日本記録につながりました。日本選手権が終わって、後半の強化をしてきた結果が現れたのだと思います。前半はまだもう少し速く入れると思うので、そこが夏に向けての課題です」(中村選手)

男子400m個人メドレーは、長く続く萩野公介選手(JAPAN)と瀬戸大也選手(JAPAN)のライバル対決。しかし、今回は「調子を整えられなかったのは、自己管理の甘さですね」と話した萩野選手がバタフライから出遅れます。変わって瀬戸選手は、バタフライから快調に飛ばし、ラストは粘りきれずに10秒を切ることはできませんでしたが、それでも4分10秒04の、日本選手権で泳いだ自身の記録を上回るタイムで優勝しました。

「身体が重たいなかでも、良い手応えを得られたレースでした。夏が楽しみです。少しずつ調子は上がっていると思うので、6月のヨーロッパグランプリを経て、世界水泳選手権2連覇に向けてトレーニングしていきたいと思います」(瀬戸選手)

オーストラリア遠征からジャパンオープンまでハードなスケジュールをこなす代表選手たちですが、そのなかでも日本記録が誕生したことは非常にうれしいニュース。

世界に向けて羽ばたくトビウオジャパン。挑戦を続ける若手選手たち。トップの世界で戦い続ける選手たちに、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。

※日本記録を樹立し、笑顔の鈴木聡美選手
※念願の日本記録にガッツポーズの中村克選手
※平泳ぎで周りとの差を広げる瀬戸大也選手

結果詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/2015/S70704/index.htm

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