2015.05.24

【競泳】ジャパンオープン2015(50m) 3日目

東京辰巳国際水泳場で行われているジャパンオープン2015(50m)も、本日24日が最終日となりました。ハードなスケジュールながら、選手たちは持てる力を振り絞った泳ぎを見せてくれました。

「負けたくない気持ちが強かった」と、200m平泳ぎのレース後に話した渡部香生子選手(JAPAN)。スピードがあまり上がらない状態でしたが、前半を1分08秒台で入れたことには納得の様子。後半、隣のコースの金藤理絵選手(JAPAN)に追い上げられますが、強い気持ちで逃げ切って2分22秒13で優勝を果たしました。

「追い上げられているのは分かっていましたが、最後まで落ち着いて泳ぎ切れました。今回も前半から攻めましたが、後半がきつかった。もっとラスト50mを耐えられる練習をしなければと思います」(渡部選手)

50m自由形では男子、女子ともにこの種目の第一人者である塩浦慎理選手(JAPAN)、内田美希選手(JAPAN)がそれぞれほかに身体半分近くのリードをとって優勝しました。

塩浦選手は、シドニー五輪でこの種目の金メダリストであるアンソニー・アービン選手(アメリカ)を抑えて22秒04での優勝に笑顔がこぼれます。
「まずまずのタイムですが、21秒台を出してもっと会場を盛り上げたかったですね。今回はキックの幅を小さくすることを意識して泳いでいました。最後までそれができれば、もっと良い泳ぎができるようになると思います」(塩浦選手)

内田選手は「決して良い感覚ではなかった」と言いますが、安定した泳ぎを見せて25秒14で優勝を飾ります。
「アップを長めに行って、水を捉える感覚を確認してから臨みました。50mでは、これからスタートから飛び出して、周りをどんどん引き離すような泳ぎをしていきたいです」(内田選手)

最終日は、200m平泳ぎで渡部一平選手(早稲田大学)が2分09秒75の世界ジュニア新記録を樹立。3日間を通して、日本記録が2、中学記録が2、世界ジュニア記録が1の、合計5つの新記録が誕生しました。

また、大会終了後にはロシア・カザンでの第16回世界水泳選手権の壮行会が行われ、競泳・飛込・水球・シンクロ・OWSの代表選手たちが会場に集結。それぞれチームの代表者が抱負を語り、最後は日本チーム恒例のワンパで気持ちを夏に向けてひとつにしました。

3日間、高い目標に向けて戦い続ける選手たちへのご声援、本当にありがとうございました。

世界に向けて羽ばたくトビウオジャパン。挑戦を続ける若手選手たち。トップの世界で戦い続ける選手たちに、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。

※レース後声援に応える渡部香生子選手
※レース前の塩浦慎理選手(右)と100mで日本記録を出した中村克選手(左)
※入場前に集中力を高める内田美希選手

結果詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/2015/S70704/index.htm

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