2015.08.17

【競泳・飛込・水球】第83回日本高等学校選手権水泳競技大会・第55回全国中学水泳競技大会 1日目

いよいよ夏の全国大会が各地で開幕を迎え、将来の日本を背負うジュニアスイマーたちが若さあふれる泳ぎを見せてくれています。

今年度は、第83回日本高等学校選手権水泳競技大会(インターハイ)と第55回全国中学水泳競技大会(全国中学)の日程が重なり、インターハイは京都で、全国中学は秋田でそれぞれ1日目の競技を終えました。

京都インターハイでは、初日から大会新記録が誕生します。最初の決勝種目であった女子400m自由形で佐藤千夏選手(埼玉栄)が、4月の日本選手権同種目3位に入った実力通りに100mから他を1秒以上引き離す展開。最後までトップは譲らず、4分11秒06での大会新記録で優勝。ですが、佐藤選手は「目標は9秒台だったので、悔しい気持ちが大きい」。その悔しさは、日本選手権を制した800mで晴らしてくれることでしょう。

女子200m個人メドレーは、選手宣誓をした大本里佳選手(立命館)が、前半から積極的なレースを展開。バタフライを28秒66で折り返すと、そのままトップを一度も譲ることなく2分13秒06で優勝しました。

また、競泳競技と同時に飛込競技も行われており、京都インターハイの初日には女子高飛込が行われました。注目を集めたのは、先に開催されたカザンでの第16回世界水泳選手権に出場していた板橋美波選手と佐々木那奈選手(ともに甲子園学院)。制限選択飛の4本目までは、ほとんどのジャッジが8〜9.5点をつける完璧な演技を披露した佐々木選手がリード。自由選択飛に入っても、佐々木選手が3本目までリードを保ちますが、板橋選手は世界水泳選手権でも会場をわかせた109Cで94.35を叩き出して逆転。最後の5253Bでも安定した演技でトップを守りきって565.30で優勝、佐々木選手は531.55で2位となりました。

インターハイの水球競技は大阪プールで6試合が行われました。その第1試合の大垣東対金沢市立工業からペナルティースロー戦までもつれ込む白熱した接戦が展開され、大垣東が勝利して2回戦にコマを進めます。ほか、高松南対大分商業戦は、9対20で大分商業が勝利、関西対今宮戦は11対10で今宮が、西京対鳥羽は8対11で鳥羽、富山北部対向陽は7対9で向陽、そして初日最終戦の埼玉栄対岩田南は16対10で埼玉栄が勝利し、それぞれ次戦に進みました。

秋田での全国中学初日、競泳競技は8種目の予選のみの開催で、決勝競技は飛込競技の女子高飛込のみが行われました。
全国中学の飛込競技は、予選が制限選択飛4回、自由選択飛3回の合計得点で12位までの決勝進出者を決めて、決勝では自由選択飛3回のみ行われ、予選の制限選択飛4回の得点を加えた合計得点で順位を決定します。
その女子高飛込は、昨年同大会で9位で入賞を逃してしまった荒井祭里選手(荒牧)が予選から2位に60点以上の差をつける392.30で1位通過。決勝では少し演技が乱れて得点を落としてしまいますが、それでも385.45で優勝しました。2位は353.85で宮本葉月選手(土佐女子)が、3位は近藤花菜選手(稲付)が309.65で入りました。

明日も秋田、京都、大阪の3カ所に分かれて、未来の水泳界を背負う選手たちがライバルたちと切磋琢磨し合い、しのぎを削ります。そんな若さあふれる元気な泳ぎや演技に、引き続き皆さまのあたたかいご声援をお願いいたします。

インターハイ・全国中学の競泳と飛込のリザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/index.html

インターハイの水球のリザルトはこちら
http://homepage2.nifty.com/oita-waterpolo/15InterHigh-top.html