【競泳・飛込】第84回 日本高等学校選手権水泳競技大会 3日目
第84回 日本高等学校選手権水泳競技大会も3日目の競技を終えました。
大会2日目に女子50m自由形を大会新記録で制した池江璃花子選手(淑徳巣鴨)は、3日目のこの日は女子100m自由形に出場。前半を周りに1秒近くの差をつける26秒13でターンすると、そのまま危なげない泳ぎで54秒67の大会新記録を樹立して優勝し、50mと合わせて2冠を果たしました。
「100mに関しては、もう少しタイムを上げたかったところはありますが、両方とも大会新記録で優勝できたのは良かったです」(池江選手)
この日は、もうひとつ大会新記録が誕生しました。女子400m個人メドレーの決勝、リオデジャネイロ五輪は200m個人メドレーの代表となっていた今井月選手(豊川)に注目が集まるなか、個人メドレーを専門として、中学時代から全国大会で活躍を続けている牧野紘子選手(東大附属)が淡々と自分のレースを展開します。
バタフライを終えた時点では4位だったものの、背泳ぎでトップに立ちます。平泳ぎを終えてもそのままトップをキープして、最後の自由形も粘りきって4分40秒19の大会新記録で優勝。前日の200mと合わせて、池江選手と同じく2冠を達成しました。
「40秒がなかなか切れなくて悔しい気持ちはありますが、今大会での2冠は最低の目標でもあったので、達成できて、今はホッとしています」(牧野選手)
3日目の最後の種目は、男女の4×100mメドレーリレー。チームの総合力が問われるこのリレーで、女子はオリンピアンが出そろう最後まで目が離せないレースになります。
第2泳者の今井選手が、ラップタイムながら1分07秒03の好タイムで引き継ぎ、平泳ぎが終わった時点で豊川がトップに立ちます。隣のレーンで泳ぐ淑徳巣鴨の第3泳者、長谷川涼香選手は58秒40で差をじわりと詰めると、淑徳巣鴨のアンカーは池江選手。池江選手は引き継ぎながら53秒48という驚異的なタイムで豊川を追い詰めますが、豊川のアンカー、今井美祈選手選手が逃げ切って4分07秒85で優勝。2位に入った淑徳巣鴨は4分08秒84でした。
続く男子は豊川と慶應が最初から最後まで接戦を演じます。第1泳者は慶應の高橋海輝選手に軍配が上がりますが、第2泳者の平泳ぎでは豊川の今井流星選手が慶應を逆転。第3泳者のバタフライでも豊川がリードを守りますが、ラスト50mで慶應の成田虎太郎選手がじりじりと追い上げてきます。ですが、豊川の山本健太選手には、惜しくも届かず。豊川が3分44秒52で男女アベック優勝を果たしました。
飛込競技は女子3m飛板飛込決勝が行われ、三上紗也可選手(米子南)と宮本葉月選手(土佐女子)が、5回の制限選択飛から抜きつ抜かれつの接戦。自由選択飛に入っても、三上選手がトップを奪えば、次の演技で宮本選手がトップを奪い返すという展開。最後、勝負を決めたのは、10本目の演技でした。
先に最終演技を迎えたのは、9本目でトップに立っていた宮本選手。このまま逃げ切りたいところでしたが、405Bでミスダイブ。46.50ポイントとなってしまい、総合502.90として演技終了。それを見届けた最終演者の三上選手は、5152Bをきっちりと決めて69.00を獲得。総合523.25として、逆転で優勝を手にしました。
暑い夏を、さらに熱くする若い力。連日熱戦を繰り広げる選手たちに、引き続き応援をよろしくお願いします。
※写真1:大会新記録で自由形2冠の池江選手
※写真2:個人メドレー2種目2冠の牧野選手
※写真3:女子3m飛板飛込の表彰式
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