2016.08.25

【競泳・飛込・水球・シンクロ】第39回 全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会 4日目

第39回 全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会は、後半戦の4日目の競技が終わりました。

東京・辰巳国際水泳場で行われている競泳競技は、大会記録が一気に6つ更新。そのうち5つが15〜16歳区分で樹立され、高校1、2年生の活躍が目立つ一日となりました。

最初は女子15〜16歳区分100m自由形の池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)でした。リオデジャネイロ五輪が終わり、直後のインターハイから連戦が続いていますが、大きく滑らかな泳ぎで他を終始圧倒して54秒79の大会新記録を樹立して優勝しました。

続く男子同区分100m自由形では、ただひとり50秒台で泳ぎ切った石崎慶祐選手(ダッシュ新津が50秒93の大会記録で優勝。女子15〜16歳区分200m個人メドレーは、横田早桜選手(スウィン大宮西)が2分14秒72で、400m個人メドレーに続く大会新記録で優勝して2冠を果たします。
さらに男子15〜16歳区分400m自由形は中島涼選手(コナミ白石)が3分54秒00で、男子15〜16歳区分200m平泳ぎは平川楓選手(ブリヂストン太宰)が2分14秒30でそれぞれ大会新記録で優勝。
男子400mフリーリレーはATSC.YWとルネサンス港南中の2チームが最後の50mで激しい争いを繰り広げます。最後、タッチで逃げ切ったATSC.YWが3分37秒16の大会新記録で優勝。2位のルネサンス港南中も3分37秒23で、従来の大会記録を上回る記録でレベルの高いレースを見せてくれました。

大阪・大阪プールでの飛込競技は、3種目の決勝競技が行われました。
女子12〜13歳区分1m飛板飛込は、金戸凜選手(日出中学)と前田花奈選手(米子DC)が抜きつ抜かれつの接戦。制限選択飛の4本を終えた時点では、前田選手が金戸選手に5.55ポイントの差をつけますが、自由選択飛1本目、全体の5本目に飛んだ105Cで金戸選手が逆転。しかし6本目の303Bで前田選手が逆転し返します。最後の7本目の勝負となり、先の演技順だった前田選手が合計311.60として、次の金戸選手。50ポイントオーバーの演技が求められるプレッシャーがかかるところで、きっちりと303Bで51.60を獲得。前田選手をわずか0.90ポイント差で再度逆転し、金戸選手が312.50で優勝しました。
男子14〜15歳区分3m飛板飛込では、制限選択飛の5本を終えた時点では3位だった大竹玲央選手(群馬DC)が、自由選択飛に入ってから一気に逆転。合計441.15で優勝します。
女子16〜18歳区分高飛込は、インターハイで3位に終わった悔しさを晴らすような安定した演技を見せた佐々木那奈選手(JSS宝塚)が、347.70で見事に優勝を果たしました。

大阪・門真スポーツセンターでの水球競技。A区分(12歳以下男女)、B区分(15歳以下男子)、C区分(15歳以下女子)、E区分(18歳以下女子)のすべての区分で決勝戦を争うチームが出そろいました。
A区分の準決勝を勝ち進んだのは、福岡BRAVESとカワサキスイミングクラブ。3、4位決定戦には、群馬ジュニア水球と与野水球クラブの戦いとなりました。
B区分は三重WPスターズと原田学園スイミングスクールが、全25チームの頂点を懸けて争います。3、4位決定戦は、WILLスポーツクラブと京都踏水会水泳学園で行われることが決まりました。
C区分の優勝戦は、京都踏水会水泳学園と、準決勝で24得点を挙げて勢いに乗る白山市立松任中学校との対戦。3、4位決定戦は、川口スイミングクラブと群馬ジュニア水球によって行われます。
そしてE区分は、こちらも準決勝で14得点を挙げる強さを見せる秀明英光高等学校と藤村との対決。3、4位決定戦は、千葉県立幕張総合高等学校と全鹿児島情報高校の対戦カードが決まりました。

三重・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿水泳場で開催されるシンクロ競技は、最終日を迎えて、16〜18歳区分のフィギュア競技から始まり、フリールーティンのソロ、デュエット、チームの決勝が行われました。
13〜15歳区分でタイトルを総なめにした後輩たちに続けとばかりに、最終日も井村シンクロクラブが大活躍でした。
フリールーティンソロでは、大屋希良々選手(井村シンクロクラブ)が154.5655で優勝。デュエットは、ソロで優勝した大屋選手と2位の安永真白選手の井村シンクロクラブのペアが154.6007で優勝を果たします。
チームも井村シンクロクラブが、1チームだけ150点オーバーを獲得する、150.0770で優勝しました。
大会終了後に発表された、16〜18歳区分の最優秀賞には大屋選手が選ばれ、優秀賞には安永選手が選ばれました。そして、JOC賞には、大屋選手が輝きました。

この日で飛込競技、シンクロ競技は全種目を終了しました。競泳競技と水球競技は、26日が最終日となり、ジュニア選手たちの熱戦が繰り広げられます。ジュニア選手たちに負けないくらいの熱いご声援をよろしくお願いします。

※写真1:100m自由形で大会新記録で優勝した池江選手
※写真2:200m個人メドレーを大会記録で2冠した横田選手
※写真3:16〜18歳区分の最優秀賞とJOC賞を獲得した大屋選手(右)と、優秀賞の安永選手(左)

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