2016.09.16

【飛込】第92回日本選手権水泳競技大会 飛込競技 1日目

飛込競技における、夏の大会の締めくくりである第92回日本選手権水泳競技大会 飛込競技が、東京・辰巳国際水泳場で開幕しました。

初日に行われたのは、女子3m飛板飛込の予選と決勝、そして男子1m飛板飛込、男女の3mシンクロの決勝です。

男子1m飛板飛込は、1本目に61.10を105Bで獲得した伊藤洸輝選手(JOC EA)がトップスタート。その後を千歩純一選手(日本体育大)が追いかけます。勝負の分かれ目となったのは、3本目。千歩選手は、3本目の305Bで70.40を獲得。
対する伊藤選手は305Cで58.50と思うように得点が伸びず。5本目まで1点もない差で争いますが、最後は難易率で勝る千歩選手が405Cをきっちりと決めて68.20を獲得し、トータル362.00で初優勝を果たしました。
伊藤選手は344.65の2位、3位には長谷川寛人選手(長岡DC)が300.25で入りました。

「3本目の305Bは飛ぶ前から不安でしたが、板が踏めていた分、演技に余裕がありました。今年は3mでも板がしっかりと踏めなくてオーバーやショートを繰り返していましたが、今日はしっかりと踏めて板に乗れていたと思います」(千歩選手)

女子3m飛板飛込決勝は、予選でひとり300点台をマークして1位で突破した板橋美波選手(JSS宝塚)に注目が集まります。
1本目の5152Bを67.50で好スタートを切った板橋選手。その後を追いかけたのは、金戸凜選手(日出中学)でした。205C、305Cで板橋選手を超える得点をマークし、3本目を終えた時点で板橋選手に10.50点差まで詰め寄ります。
しかし、4、5本目の難易率3.0を超える種目でも安定した演技をした板橋選手が最後まで逃げ切り、トータル318.40で優勝を果たしました。2位には金戸凜選手がトータル305.70で入り、坂井莉那選手(日本体育大)が267.40で3位となりました。

「今回は自分にできることをやるだけ、と気持ちを切り替えて臨みましたが、結果的に優勝できたことは良かったですが、内容に関しては納得のいく演技ができずに悔しいです。明日の高飛込も、優勝は狙いますが、その前に自分にできることをやっていきたいと思います」(板橋選手)

最後の決勝種目は、男女の3mシンクロの決勝。男子はふたりともリオデジャネイロ五輪代表である寺内健選手・坂井丞選手ペア(ミキハウス)が、制限選択飛からきっちりと息の合った演技を披露。最後まで安定した演技で他を寄せつけず、トータル389.97で優勝します。
女子は制限選択飛2本を終えて、安田舞選手(米子DC)・金戸凜選手(日出中学)ペアがトップに立ちます。自由選択飛の3本目に入ると、榎本遼香選手(筑波大学)・金戸華選手(日出高校)ペアが逆転。そのままトップを守るかと思われましたが、ラスト5本目に安田選手・金戸凜選手ペアが再度逆転。278.58で中学生ペアが優勝を果たしました。

明日は男子3m飛板飛込の予選と決勝、女子高飛込の予選と決勝が行われます。両方の種目にリオデジャネイロ五輪代表選手が登場。連戦の疲れもあるなか、どんな演技を見せてくれるのか注目しましょう。

ノースプラッシュを追求し、たった1秒ほどの瞬間にすべてを懸ける飛込競技。選手たちへのあたたかいご声援をお願いします。

※写真1:男子1m飛板飛込で初優勝を果たした千歩選手
※写真2:実力通りの演技で女子3m飛板飛込優勝の板橋選手
※写真3:男子3mシンクロで優勝した寺内選手・坂井選手ペア

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