2017.07.15

【飛込・シンクロ・OWS】第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト) 2日目

14日に開幕を迎え、本格的に競技がスタートし始めた第17回世界水泳選手権。大会2日目には、シンクロ競技に加え、飛込競技、OWS競技でも日本代表選手が登場しました。

シンクロ競技は、ソロテクニカルルーティンの決勝とミックスデュエットのテクニカルルーティン予選が行われました。
チームのキャプテンでもある乾友紀子選手は、ソロテクニカルルーティン予選を3位で通過していましたが、その表情にプレッシャーはなく、伸び伸びとした演技を披露します。泳ぎ終えて歓声のなかで発表された得点は91.7490と、予選よりも伸ばします。
ですが、乾選手のあとの演技順だったウクライナのアンナ・ボロシナ選手にわずか0.2502ポイント上回られてしまい、惜しくもメダル獲得はならず、4位となりました。

「今日はしっかりひとつの作品として、自分の中で泳ぎ切れた感触もありました。少しずつ世界との差は縮まってきていると思います。でも、やはり勝たないと意味はないので、今回の結果は悔しいですけど、それをフリーで挽回できるようにしたいです」(乾選手)

ミックスデュエットのテクニカルルーティン予選は、2年前のロシア・カザン大会と同じ足立夢実選手・安部篤史選手のふたりが舞台に立ちます。
演技は2年前とは全く異なり、ふたりで試合や遠征を多く経験したことから自信に満ちあふれた演技を披露します。得点も84.8153を獲得し、4位で決勝に進出しました。

「ふたりで遠征を何度も積んできて、試合までの流れをつかめているので、それを崩さずに予選よりも良い演技を決勝でできるように、明後日の決勝までにしっかりと突き詰めていきたいと思います」(足立選手)

「予選一発目なので、泳いだ感覚としては悪い感覚ではなかったんですけど、まだまだ決勝に向けて修正するところがいっぱいあります。しっかり修正して決勝に臨みたいと思います」(安部選手)

飛込競技は、ミックス10mシンクロに村上和基選手と板橋美波選手が出場。制限選択飛の2本を終えたところで5位につけ、3本目の407Cで70.08を獲得し、3位に浮上します。ミスの許されない4本目の107Bでは、少し入水にミスがあり67.50となり順位を7位に落としてしまいます。それでも集中力を切らさなかったふたりは、最後の5本目の5253Bで70ポイントオーバーの演技を披露し、トータル307.74を獲得して6位入賞を果たしました。

「ふたりでメダルを目指してやってきたので、悔しい気持ちが強いです。メダルを取れる位置にいることは確認できたので、また次回、こうやってペアを組める機会があれば、絶対にメダルが獲得できるようにしたいと思います」(村上選手)

「今回の結果は結構良かったとは思うんですけど、まだまだもっと上に行けるはず。320、330点を獲れればメダルは確実だと思うので、しっかりその点数が獲れるような演技ができるように頑張りたいと思います」(板橋選手)

OWS競技では男子5kmが行われ、平井康翔選手と宮本陽輔選手が出場しました。スピード化が進むOWS。今大会はバラトンフレドという大きな湖が舞台に争われます。
62人の選手が一斉にスタートし、大きなパックを作ったままでレースが進行。宮本選手はトップと10数秒差で前半を折り返し、後半にじりじりと平井選手が順位を上げていきます。最後は30人が1分以内にフィニッシュするという混戦のなか、平井選手はトップから1分01秒差の33位、宮本選手は1分06秒差の34位となりました。

大会3日目は、シンクロとOWS、飛込に加えて水球の予選リーグ第1戦がスタート。本格的に大会が盛り上がり始めます。
シンクロはデュエットのテクニカルルーティン決勝と、チームテクニカルルーティンの予選が行われ、OWSは女子10km、飛込は女子10mシンクロ、女子水球は初戦を地元ハンガリーとの対戦になります。

『世界のトップ』を目指し、一意専心の想いでトレーニングに励んできた選手たち。そのすべての力をぶつけて世界に挑む日本代表選手たちへのご声援、よろしくお願いします。

※写真1:ソロで4位となった乾選手の演技
※写真2:途中3位まで順位を上げる演技を見せた村上選手と板橋選手
※写真3:2回目の挑戦で大きく成長した足立選手と安部選手

リザルトはこちら
http://www.omegatiming.com/Sport?sport=AQ

大会公式HPはこちら
https://www.fina-budapest2017.com/en/