2017.09.12

【水球・OWS】第72回国民体育大会水泳競技 OWS競技・水球競技2日目

【水球・OWS】第72回国民体育大会水泳競技 OWS競技・水球競技2日目

9月10日に開幕を迎えた、2017 笑顔つなぐえひめ国体 〜君は風 いしづちを駆け  瀬戸に舞え〜 の水泳競技。アクアパレットまつやま特設プールの水球競技の2日目に加え、この日は松山市北条長浜海水浴場特設オープンウォータースイミング会場にてOWS競技が行われました。

OWS競技は、男女ともに5kmで競われます。
天候が不安定でしたが、男子のスタート時には雨も上がり、徐々に気温も上がり始めます。

大阪府の豊田壮選手が飛び出すレース展開に。そのあとを野中大暉選手(熊本県)、宮本陽輔選手(埼玉県)ら世界水泳選手権代表や、ユニバーシアード競技大会代表の青木陽佑選手(新潟県)が追いかけます。

レースが動いたのは、残り2周となったタイミング。疲れが見えた豊田選手を野中選手が捉えてトップに。1500mでも日本代表経験のある竹田涉瑚選手(富山県)が後に続きます。代表選手たちが強さを見せつけるかと思われましたが、ラスト1周で藤掛遼太郎選手(東京都)が勝負を仕掛けて野中選手を逆転。そのまま1時間02分53秒1で優勝を果たしました。

藤掛選手と2秒5差の1時間02分55秒6で2位に入ったのは、野中選手。3位には竹田選手が18秒2差の1時間03分11秒3で入りました。

抜きつ抜かれつの接戦だった男子と対照的だったのが、女子でした。
スタート直後、世界水泳選手権、そしてユニバーシアード競技大会代表の森山幸美選手(愛知県)が身体ひとつ抜け出してレースを引っ張ります。その後ろには、OWSを支えてきた貴田裕美選手(群馬県)、3番手には地元愛媛県代表の吉岡理沙選手が続きます。

貴田選手がどこで仕掛けるのか、というところに注目が集まりますが、森山選手のスピードは一向に衰えません。先行逃げ切りができるほど簡単なものではないのが、OWSという競技。ですが、差が縮まったり順位が入れ替わったりするどころか、周回を重ねるごとに森山選手が2位以下との差を少しずつ広げていく展開に。

結果、そのまま森山選手が1時間07分04秒9でフィニッシュ。完全優勝を成し遂げました。2位には貴田選手が1時間07分12秒7で入り、地元の大歓声を受けて3位でフィニッシュしたのは吉岡選手でした。

水球競技の2日目は、準々決勝4試合と準決勝2試合、順位決定戦に進むチームを決める2試合の合計8試合が行われました。

準々決勝を勝ち上がったのは、石川県、東京都、埼玉県、鹿児島県の4チーム。石川県対東京都の準決勝1試合目は、第1ピリオドで2点を挙げた東京都が、昨年優勝県の石川県の得点をゼロに抑えます。ところが第2ピリオド。今度は逆に石川県が反撃に出て一挙8得点を挙げ、東京都の得点をゼロに。結果として、前半でついた6点差を東京都に縮めさせることなく逃げ切った石川県が13対7で勝利し、最終日の決勝戦にまず駒を進めます。

準決勝2試合目は、埼玉県対鹿児島県の対決。第1ピリオドから両者点の奪い合い。埼玉県が第1ピリオドに6点、第2ピリオドに4点を加えると、対する鹿児島県も負けじと第3ピリオドに4点、第4ピリオドには5得点を挙げます。結果、第3、4ピリオドでも鹿児島県とほぼ同じ得点を加えた埼玉県が逃げ切り、20対12で埼玉県が勝利。

これで、決勝戦は昨年と同じ石川県対埼玉県の戦いに決定しました。3・4位決定戦は、東京都、鹿児島県の対戦となります。5・6位決定戦は、準々決勝で東京都に1点差で敗れ、岐阜県を終了間際のゴールで振り切った三重県と、長崎県を13対7で破った京都府との対戦。7・8位決定戦は、岐阜県と長崎県の対戦となります。

また、3・4位決定戦のあと、エキシビションマッチとして地元愛媛県対高知県による、女子の試合が行われます。

県の代表としての誇りを持って戦う選手たちへのご声援、よろしくお願いします。

※写真1:OWSの選手宣誓は愛媛県の松村脩平選手と吉岡選手
※写真2:OWSでは男子が藤掛選手が代表選手たちを抑えて優勝
※写真3:女子は森山選手が優勝し、3位には地元愛媛県の吉岡選手が入る