水泳教師在籍施設・経営セミナーが、平成17 年5 月13 日(金)東京体育館において開催された。この経営セミナーは(財)日本水泳連盟が(財)日本体育協会と共同で行っている「公認・水泳教師在籍施設」証明事業の一環として経営サポートを行っているもので、スイミングクラブ等の商業スポーツ施設経営者と水泳教師を対象に実施しているものである。
セミナーは、「指定管理者制度とは」という演題で早稲田大学助教授間野義之先生を講師に迎え講演いただいた。政府の行政改革を受けて公の施設を民間業者等が管理する指定管理者制度に移行された。これは住民サービスの向上と経費節減などを図るのが目的である。多様化・高度化する住民ニーズに答えて、民間業者の能力やノウハウを幅広く活用することが有効であるとの事からである。この制度を利用する方法や問題点を各事例等も交えお話いただいた。
続いて(有)アクアヘルスコミュニケーションズ代表取締役大方孝先生を講師に「介護保険改革法案の背景について」の講演をいただいた。これから高齢化社会を迎えこのまま要介護高齢者が増え続ければ国の社会保険制度が破錠することが危ぶまれている。高齢者が元気に暮らす為には介護予防に緊急に取り組むべきだとして介護保険改革法が改正される。我々は介護予防の為の水中運動プログラムを開発、普及することで、市町村の介護予防事業を支援し財政負担の軽減を図ることが出来る。また、介護予防の為の水中運動事業の体系化を図り、市町村の介護予防事業とタイアップを推進することでスイミングクラブ新市場を開発する事が出来るといったものである。
スイミングクラブを取り巻く現状としては、少子高齢化や景気の先行き不透明感が依然として続き、まだまだ厳しい経営環境ではあるが、新しい営業活動の情報として先生方の話に真剣に耳を傾けていた。講演会終了後は情報交換会が開かれ、全国から集まった参加者と講師の先生を交えての意見交換が行われた。 |