2019.08.12

ニチレイチャレンジ特別泳力検定会

令和元年8月13日付 日刊スポーツ新聞掲載記事より

インタビューに答える混合デュエットの安部(中央左)と足立(同右)。左端は小谷氏、右端は北島氏)

アーティスティックスイミング(AS)混合デュエットで、7月の光州世界選手権で2つの銅メダルを獲得した安部篤史・足立夢実組が12日、東京辰己国際水泳場で行われた「水泳の日」2019~TOKYO~で、特別演技を披露した。競泳のクリニックやニチレイチャレンジ泳力検定会(日刊スポーツ新聞社協力)なども行われ、525人の参加者と約2000人の観客が、水泳の楽しさを満喫した。

安部・足立組が晴れやかな表情で凱旋(がいせん)演技を見せ、観客の大きな拍手を浴びた。披露したのは最初のメダルを獲得した思い入れのあるテクニカルルーティン(TR)。今回のエキシビション用に若干の変更を加えたもので、持ち味のリフトが決まった。足立は「いろんな人から、おめでとうと言ってもらえて、帰ってきてから(メダルを)取れて良かったという実感がわいている」と笑った。この日の大会進行役を務めた北島康介氏と同い年という安部は「レジェンドが目の前にいて、ねぎらいの言葉をかけてもらって光栄」と喜んだ。今後については「今はゆっくり体を休める」と2人言葉をそろえたが、最後は安部が客席に向かって「水泳の中にはアーティスティックスイミングもあって、ミックスデュエットもある。今後も認知していただき、少しでも多くの方に挑戦してもらいたい」と話し、後継者の出現を期待していた。

ニチレイチャレンジ泳力検定会には約500人が参加した。同検定は種目別に定められた基準タイムで泳ぐと1~7級の認定証とバッジがもらえる。この日は北島氏、寺川綾さんらオリンピアンのクリニックを午前中に受けた参加者が指導内容を生かして泳ぎ、合格を喜びにひたっていた。