男子は若手中心のチームで優勝、女子は強豪中国に敗れるも2位を獲得(アジア水球選手権2022)
[水球]
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写真提供:AASF
11月7〜13日、タイ・バンコクで開催されたアジア水球選手権2022に、男女とも出場した水球日本代表チーム。全10チームが出場した男子はグループA、Bに別れて予選を行い、女子は6チーム総当たりで予選を行った。
チームの半分以上が若手で構成した男子はグループBに入り、中国、シンガポール、クウェート、香港と対戦し全勝。グループトップでクロスオーバーゲームに進む。そのクロスオーバーゲームは地元タイとの対戦となったが、アウェーであっても全力でぶつかり、今大会最多となる33得点を挙げて準決勝に駒を進める。
カザフスタンとの対戦となった準決勝も、相手に全くつけいる隙を与えない攻撃で20対4で勝利。決勝は、予選のグループBでも当たった中国との対戦が決まった。
その中国戦。第1クオーターこそ3対3の同点で終えるも、第2クオーターから徐々にペースを掴んだ日本が5点を挙げて8対4で前半を終了。
後半に入ると、中国のキーパーの好セーブにも阻まれ思うように得点を挙げられない日本だったが、それは中国も同じ。お互い耐える時間が長く続くが、最後まで気を抜かずディフェンスからの攻撃を繰り返し、主導権を握り続けた日本が10対7で勝利を収め、全勝優勝を果たした。
また、表彰式ではMVPに足立聖弥が、大会ベストゴールキーパーには若手の佐々野廉が選ばれた。
女子は総当たりの予選リーグは、中国以外のタイ、韓国、カザフスタン、シンガポールの4チームに勝利。現在アジアで覇権を握る中国にも、第1クオーターに3点もの差をつけられるが、後半の第3、第4クオーターには中国を苦しめ続ける。最後まで追い上げるも、あと一歩のところで逃げ切られるも、中国に1点差にまで詰め寄る15対16の惜敗であった。
男子と同様にカザフスタンとの準決勝は、序盤からリードを徐々に広げていく。最終クオーターこそ追い上げられたが逃げ切り、16対12で勝利。
決勝も男子同様中国との対戦。予選リーグのリベンジといきたかったが、第1クオーターから波に乗れず。積極的にシュートを狙いにいくも、決まらない。対する中国は着実にチャンスをものにしていく。何とか食らいつきたいところだったが、第2、第3クオーターには中国に5、6点と大量得点を挙げられて万事休す。5対17で黒星を喫し、準優勝という結果となった。
ただ、今大会のMVPには日本の稲葉朱里が選ばれるなど、日本女子のレベルも着実に上がってきていることを証明する大会となった。