2023.06.11

南出が10km、5kmの2冠、女子10kmは梶本が初優勝、5kmは小原は初挑戦で勝利を飾った(OWSオーシャンズカップ2023)

©フォート・キシモト

南出大伸(JAPAN) ©フォート・キシモト

梶本一花(JAPAN) ©フォート・キシモト

女子10km表彰式 ©フォート・キシモト

男子10km表彰式 ©フォート・キシモト

南出大伸(JAPAN) ©フォート・キシモト

小原天寧(セントラル目黒) ©フォート・キシモト

5km表彰式 ©フォート・キシモト

5km表彰式 ©フォート・キシモト

[OWS]1日目
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/34455/

6月11日、千葉県館山市北条海岸にてOWSオーシャンズカップ2023が開催され、1周1.25kmの周回コースで午前に10km、午後には5kmが行われた。

©フォート・キシモト

この日のコンディションは、水温が20.8度と低く、雨が降ったり止んだりと不安定な天気が続いたが、波、風ともに弱く個人の泳力が試されるコンディションになった。また、今大会世界選手権福岡の代表選手も全員出場し、大会本番に向けた最後の実戦の場となった。

男女の10kmは全8周回でレースが行われた。
男子はレース開始から2周目終了まで先頭集団が大きく崩れることなく、10人前後の集団でレースを展開していた。3周目以降は、古畑海生(JAPAN)、本山空(新潟医療福祉大)がレースを引っ張り、南出大伸、辻森魁人(ともにJAPAN)がぴたりと後ろにつき展開に。
そして、最終周回の最後のブイを回った時点で、南出、辻森、古畑、野中、本山の5人にまで絞られた。最後の直線に入っても、5人がほぼ横一線の状態。後ろから井本一輝(イトマン東京)が追い上げてくるが、トップ争いには加われず。
ラスト15m、もう一段階スピードを上げた南出が、最後は2位の辻森に2秒1差をつけて優勝を飾った。

南出大伸(JAPAN) ©フォート・キシモト

3位には南出から2秒7差で古畑が入り、世界水泳選手権代表のJAPANチームが表彰台を独占した。

男子10km表彰式 ©フォート・キシモト

女子は1周から先頭は蝦名愛梨、加藤はなの、梶本一花(3人ともJAPAN)に永尾美友(新潟医療福祉大学)を加えた4人で第一パックを形成。5周目までは横並びの集団であったが、勝負が動いたのは6周目。梶本がロングスパートを仕掛けてほかの3人を引き離し始める。蝦名、加藤、永尾は梶本のスピードに対応できず、どんどんその差が広がっていく。最後は独泳となった梶本が逃げ切って初優勝。

梶本一花(JAPAN) ©フォート・キシモト

2位の蝦名とは1分以上の大差での優勝になった。また、女子も3位には加藤が入り、日本代表としての力を見せつける結果となった。

女子10km表彰式 ©フォート・キシモト

午後は、全4周回でレースが行われる男女の5km。男女ともにOWSオーシャンズカップ初出場が10人以上という、フレッシュな顔ぶれでのレースとなった。

男子は5kmでも序盤は10km同様南出、辻森、野中がレースを引っ張る。2周目終盤には、その3人に高校1年生の内村弥路(スウィンみよし)が食らいつき、さらに3周目終盤には金子洋太郎(明治大学)もトップ争いに参戦。最終ブイまではそのまま金子がレースを引っ張り初優勝を飾るかと思われたが、南出が意地を見せて金子に並び、大接戦を演じる。最後は、南出が逆転優勝。2位の金子との差はわずか0秒9であった。3位には辻森が入った。

5km表彰式 ©フォート・キシモト

一方女子はOWS初出場の小原天寧(セントラル目黒)と挑戦2回目の松﨑りん(早稲田大学)に、日本代表の小島光丘、加藤はなの(ともにJAPAN)の4人で先頭集団を形成。3周目終了時点で加藤が遅れて、優勝争いは3人に絞られた。最終ブイを回ると小原が徐々にギアを上げていき、ラスト200mに差し掛かったあたりで一気にスパート。松﨑、小島の2人は小原のスパートに対応できず、そのまま逃げ切りって初出場、初優勝を飾った。

小原天寧(セントラル目黒) ©フォート・キシモト

接戦のまま写真判定にもつれ込んだ2位争いを制したのは松﨑。小島は0秒1差の3位となった。

5km表彰式 ©フォート・キシモト