競泳は男子が日大豊山 女子は日大藤沢が総合優勝 水球は接戦の末鳥羽が19年ぶりの王座奪還[第91回日本高等学校選手権水泳競技大会・令和5年度全国高等学校総合体育大会]
スタートリスト&リザルト(競泳):http://swim.seiko.co.jp/2023/S70301/index.htm
スタートリスト&リザルト(水球):https://kirokukensaku.net/0IH23/discipline_330_20230817.html
北海道総体HP:https://www.koukousoutai.com/2023soutai/
[競泳]4日目
熱戦が続いた第91回日本高等学校選手権水泳競技大会・令和5年度全国高等学校総合体育大会(通称北海道総体2023)もとうとう最終日を迎えた。
最終日は男女100m自由形と400m個人メドレー、そして4×100mメドレーリレーの3種目が行われた。
女子100m自由形で26秒63で入り前半リードを奪ったのは鈴木莉緒(八王子)。ただ、2番手の伊東開耶(昭和学院)も100分の1秒差で続く。後半、ラスト15mになっても伊東と鈴木の差は動かない。そのままふたり揃ってフィニッシュ。100分の6秒差で勝利を勝ち取ったのは、2年生の伊東だった。55秒61で伊東が優勝を果たし、鈴木は55秒67の2位となった。
男子100mでは、1レーンの宮田一佐(近畿大附属)と8レーンの北島拓馬(湘南工大附属)という、端のレーンのふたりが前半から積極的に攻めるレースを展開。残り25mを過ぎて、センターレーンの選手たちが追い上げてくるなか、宮田は最後まで逃げ切りフィニッシュ。50秒67で優勝を果たし何度もガッツポーズを繰り返した。
女子400m個人メドレーでは、世界水泳選手権代表の成田実生(淑徳巣鴨)が安定した泳ぎを見せる。前半は豊川の鈴木彩心がリードするも、落ち着いて平泳ぎで逆転すると、最後の自由形でも他を寄せつけずに成田が逃げ切り、4分42秒09で優勝した。
男子400m個人メドレー決勝は、有力選手らが周囲を伺うようなレース展開をするなか、200mを制した松下知之(宇都宮南)がバタフライからひとり攻める。背泳ぎ、平泳ぎとじりじりと他を引き離していき、最後の自由形では余裕を持ってフィニッシュ。4分13秒82で優勝して2冠を果たした。
大会を締めくくるのは、もちろん4×100mメドレーリレー。女子は背泳ぎ、平泳ぎの2種目でトップを取ったのは春日部共栄。予選トップの日大藤沢は、バタフライに入るとこの種目の100mを制した平井瑞希が57秒98の驚異的なラップタイムを叩き出す活躍で逆転。最後の自由形で溝口歩優がそのリードを守り切ってフィニッシュ。従来の大会記録を2秒以上縮める、4分03秒92の大会新記録で優勝を果たした。
男子同種目は背泳ぎで西村優雅が55秒57でトップを奪った湘南工大附属が、篠原煌、髙下瑠唯、そして北島拓馬とつないで、一度もほかチームにつけいる隙を与えずに優勝。記録は3分43秒93であった。
大会を通して、新記録は6。そのすべてが大会記録だった。
閉会式では、男女それぞれの総合優勝チームが発表。男子は3日目まで2位だったが、最終日に逆転した日大豊山が優勝して6連覇。女子は日大藤沢が連覇を果たした。
・男子
1位:日大豊山 224.0
2位:中京大中京 202.5
3位:桃山学院 170.5
4位:四條畷学園 157.0
5位:豊川 148.5
6位:慶應義塾 136.5
7位:湘南工大附属 116.0
8位:春日部共栄 110.5
・女子
1位:日大藤沢 268.5
2位:豊川 225.5
3位:八王子 154.0
4位:春日部共栄 131.0
5位:武蔵野 129.0
6位:四條畷学園 111.0
7位:湘南工大附属 103.0
8位:須磨学園 95.5
[水球]4日目
札幌市平岸プールで行われている水球競技も最終日を迎え、3位決定戦と決勝戦の2試合が行われた。
京都の鳥羽と三重の四日市中央工業の対戦となった決勝戦。
カウンターから先制を決めたのは、四日市中央工業。鳥羽も負けじとすぐに点を奪い返すなど、実力伯仲の戦いであることを第1クオーターから証明するプレーが続く。
前半は4対5と四日市中央工業が1点リードで終え、第3クオーターも点差は動かず。
勝負の第4クオーターでは、四日市中央工業が2連続得点を奪い、この時点で3点差。当然諦めない鳥羽も2連続で点を奪い返して1点差。再度四日市中央工業が2連続得点して鳥羽を引き離す。この時点で残り3分。ここから鳥羽の猛攻が始まった。
岡本宝生、飯島颯大、渡邉陽太と3連続得点で一気に同点とすると、残り7秒で飯島がゴール前でバックシュート。これが決勝点となり、試合終了。鳥羽が劇的な逆転勝利で19年ぶり、5回目の優勝を果たした。
3位決定戦は、明大中野対鹿児島南の対決。第1クオーターから2点のリードを奪った明大中野。対する鹿児島南は要所で得点を挙げる堅実性を見せ、第3クオーターを追えた時点で8対8の同点に持ち込んだ。
第4クオーターは、一気に鹿児島南は2得点を挙げて勝ち越しに成功。反対に追いかける展開となった明大中野も食い下がるが、残り1分30秒でペナルティーシュートを勝ち取った鹿児島南がダメ押し。結果、10対12で鹿児島南が勝利して3位を勝ち取った。