2024.09.05 競泳

【#競泳】400m個人メドレーでメダリストの松下が貫禄の優勝(第100回日本学生選手権水泳競技大会)

大会HP:http://2024.incolle-swim.jp
日本水泳連盟大会HP:https://swim.or.jp/tournament/43953/
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第100回を迎えた、競泳競技の日本学生選手権水泳競技大会。明治大学主将の讃岐徳弘、中京大学主将の神野ゆめのふたりによる選手宣誓から記念すべき大会が開幕した。

選手宣誓/讃岐徳弘(明治大学)・神野ゆめ(中京大学

初日は3種目の決勝とB決勝が行われた。なかでも注目を集めたのは、男子400m個人メドレー。パリ五輪で同種目のメダリストとなった松下知之(東洋大学)が出場。前半は山口哩駈(近畿大学)や小方颯(日本大学)、田渕海斗(明治大学)らが先行する。松下の本領は後半。背泳ぎ、平泳ぎと徐々に順位を上げていき、最後の自由形はチームメイトの牧野航介(東洋大学)に追い上げられながらも4分11秒20で貫禄の優勝を果たした。牧野は大ベストで2位に入り、東洋大学のワンツーフィニッシュを飾った。

男子400m個人メドレー/松下知之(左)と牧野航介(右)(共に東洋大学)

「五輪メダリストという意地がありましたし、個人メドレーは東洋大学が強い種目。その伝統を引き継ぐつもりで泳ぎました」(松下)

同種目女子は、バタフライから飛び出した鈴木彩心(日本体育大学)が周囲との差をあっという間に広げていく。さすがに後半に疲れが出たか、佐藤梨央(青山学院大学)らに迫られる場面もあったが、最後の自由形で再度引き離してフィニッシュ。4分42秒73で優勝。400m個人メドレーは男女とも1年生が制した。

女子400m個人メドレー/鈴木彩心(日本体育大学)

「自己ベストに届かなかったのは残念ですが、インカレで優勝できたことはうれしい気持ちでいっぱいです。チームの応援があって力を出し切ることができました」(鈴木)

女子200m背泳ぎも大学1年生がレースを牽引。水野柚希(早稲田大学)、長岡愛海(神奈川大学)、弘中花音(中央大学)の1年生3人が並んで100mを折り返す。勝負どころとなった後半のラスト50mで逆転した長岡が、2分10秒25で優勝を飾った。水野が2位、弘中は3位となった。

女子200m背泳ぎ/長岡愛海(神奈川大学)

「目標タイムもクリアできて、優勝もできてうれしいです。前半は前に行かれることは想定していたので、後半勝負というつもりで頑張りました」(長岡)

男子200m背泳ぎでは、パリ五輪代表の竹原秀一(東洋大学)がスタートから飛び出しを見せる。100mの時点で2位以下に身体ひとつ以上の差をつけ、最後までその差をキープし続けた竹原は、1分56秒05の自己ベストで優勝し連覇を果たした。

男子200m背泳ぎ/竹原秀一(東洋大学)

「チームのみんなの結果がすごく良いので、その流れを止めないように負けない、という気持ちで泳ぎました」(竹原)

女子100m自由形は、昨年この種目を制した池本凪沙(中央大学)と神野との一騎打ち。前半はふたり横並びだったが、後半の75m手前から池本が抜け出してそのままフィニッシュ。54秒09で連覇を飾った。

女子100m自由形/池本凪沙(中央大学)

「今シーズンベストが出せて良かったです。笑顔で周りを見ながら楽しもうと思っていて、その通りに泳げたことがこの記録につながったと思います」(池本)

男子100m自由形では、前半はほぼ全員が横一線で折り返す。が、ターン後の水中バタフライキックから浮き上がって飛び出してきたのが五味智信(明治大学)。ターンのうまさで抜け出して48秒77で初優勝を果たした。

男子100m自由形/五味智信(明治大学)

「個人タイトルは初めてなのでうれしいです。絶対に勝ちたい、という気持ちが結果につながったのだと思います」(五味)