【シンクロ・飛込】第16回世界水泳選手権 2日目
24日にロシア・カザンで開幕を迎えた、第16回世界水泳選手権。
初日はオープニングセレモニーと飛込の男子1m飛板飛込の予選だけが行われていました。
2日目となった25日には、本格的に競技が開始。最初に世界水泳選手権の舞台に登場したのは、シンクロのソロテクニカルルーティン予選に出場した乾友紀子選手でした。「少し固くなってしまった」。そう話す乾選手でしたが、キレのある演技で89.5851の5位につけます。
チームテクニカルルーティンの予選を終えてすぐ行われた決勝では、「予選で足りないといわれた高さを意識して、挑戦のつもりで最初から全力で臨みました」と、この日3本目とは思えない演技を披露。最後は少し疲れが見えましたが、予選より得点を上げて90点台に突入。90.7603で5位となりました。
「最後まで(体力が)持たなかったことが悔しい。良い演技をすれば良い結果がついてくると思うので、明日からも頑張ります」(乾選手)
そして今大会から採用されたミックスデュエットでは、足立夢実選手と安部篤史選手がオペラ座の怪人をテーマにした演技を披露します。「2人で良いものを見せたかった」と足立選手が話すように、ペアを結成してたった5カ月弱という短い期間のなか、持てる力を振り絞って大会に挑みました。後半、安部選手の課題であったスタミナ不足が出て演技が乱れますが最後まで踏ん張り、81.8724の5位で明日の決勝に臨みます。
「今日は悔しい気持ちですね。トータルでもっとできたんじゃないかという気持ちもあります。明日の決勝に向けて演技を見直して挑みたい」(安部選手)
「今日よりも良い演技をすることが、決勝の意味だと思うので、2人で集中して臨みたいと思います」(足立選手)
チームテクニカルルーティンの予選は、3番目の演技順で日本チームが変わった姿を見せます。弥栄(いやさか)日本をテーマに、和の音楽に乗せて脚をまさにバチのように自由自在に操ります。「エレメンツでもう少しできるところがあった」と井村雅代ヘッドコーチは少し物足りなさを感じていましたが、高い同調性とキレの良い足技は健在。3位のウクライナとは0.2204差、2位の中国とも0.4516差という91.6516で4位につけて決勝にコマを進めました。
「何回も何回も練習してきたので自信を持って、全員で力を出し切ろうという気持ちで臨みました。水面に強く当たるようにして、パワーがみなぎっているように見せられるように意識しました」(三井梨紗子選手)
高飛込のミックスシンクロに出場した岡本優選手と板橋美波選手。制限選択飛を終えた時点で7位につけます。自由選択飛に入った3本目、ひとつ順位を落として8位で迎えた4本目。出場国のなかで最高難易率の207Bに挑みますが、最後の入水が乱れて70.20に止まります。最後の5本目も細かいミスが響いて順位を落としてしまい、最終9位となりました。
「4本目は練習からなかなか合わなかったことが本番でも出てしまった。5本目は練習でも失敗しない失敗をしてしまったので、この結果を引きずらないようにして、自分の演技に集中していきたい」(板橋選手)
「男女で合わせる難しさはありました。個人の完成度もまだまだ甘かった。ですが、大会1発目としては、まあまあのできだと感じています」(岡本選手)
3日目の26日には、シンクロのデュエットテクニカルルーティン予選と決勝、フリーコンビネーションの予選、そしてミックスデュエットテクニカルルーティンの決勝が行われます。さらにこの日から開始される水球競技では、女子の代表がイタリアに挑みます。
世界の水の祭典で、自分の持てる力を大舞台で最大限発揮できるように調子を整え、連日世界の強豪たちを相手に勝負し続ける代表選手たちへの熱い声援をよろしくお願いいたします!
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