【競泳・飛込】第70回国民体育大会水泳競技 競泳・飛込1日目
和歌山・秋葉山公園県民水泳場で行われている、第70回国民体育大会水泳競技の競泳競技。そして、飛込競技は大阪・なみはやドームで初日を迎えます。
競泳競技初日に、待望の日本中学新記録が誕生します。
少年女子B100m自由形決勝で、注目を集めたカザン世界水泳選手権代表の池江璃花子選手(東京)と持田早智選手(千葉)。前半から25秒92というタイムで飛び出したのは池江選手でした。先行された持田選手も後半粘りますが、最後まで池江選手のスピードは衰えず、54秒38の日本中学新記録で初優勝を飾ります。
「前半はベストラップでした。それが自己ベストにつながったのかなと思います。こんなタイムが出るとは思っていなかったので、自分でもビックリです」(池江選手)
少年女子B100mバタフライ決勝では、春先は故障の影響で苦しんだ長谷川涼香選手(東京)が調子を取り戻し、自己ベストには及ばないものの、58秒58の大会新記録を樹立して優勝しました。
「今年は簡単には経験できないことを経験できた1年でした。プレッシャーに負けてしまいそうになるときもありますけど、今年の経験を思い出して、強い気持ちを持って来年につなげていきたいと思っています」(長谷川選手)
成年男子200m個人メドレー決勝に登場したのは、カザン世界水泳選手権金メダリストの瀬戸大也選手。「調子はあまり良くない」と言いますが、スタートしてからバタフライで一気に抜け出すと、そのまま最後まで押し切って1分58秒21の大会新記録で優勝を果たしました。
成年女子400m自由形は、自己ベストに届かなかったことが悔しいと話していましたが、地田麻未選手(東京)が4分10秒13で大会新記録を更新。そして元気いっぱいの少年女子B、少年男子Bの400mフリーリレーではともに大会新記録を樹立しました。
初日は日本中学新記録が1、大会新記録が7、誕生しました。また2日目からも新記録の期待が高まるスタートでした。
また、競技終了後には9月23日に館山で行われるオープンウォータースイミング(OWS)日本選手権に先立ち、OWSレースのデモンストレーションが行われました。来年2016年から国体の正式種目となることもあり、地元・和歌山県の子どもたちがOWSを体験しました。
大きなブイを回る周回コース、さらには国際大会同様、フィニッシュ板へのフィニッシュを体験するなど、実践さながらのレースが行われました。
なみはやドームでの飛込競技は、少年女子高飛込、少年男子3m飛板飛込、成年女子高飛込の3種目の決勝が行われました。
少年女子高飛込では、カザン世界水泳選手権代表の板橋美波選手(兵庫)が圧倒的な強さを見せつけます。1本目の407Cでは2番手の演技でしたが、2本目以降は70点後半をマークし続ける演技で369.25で2位には85.90差をつける優勝を果たしました。
少年男子3m飛板飛込は、中秀太郎選手(石川)と伊藤洸輝選手(神奈川)の接戦となります。前半3本の演技を終えてリードしていたのは伊藤選手でしたが、4本目の405Bで47.00の痛恨のミスダイブ。その隙にトップを奪った中選手は、後半3本で着実に点を重ねて386.85で優勝を果たしました。伊藤選手は377.75で惜しくも2位という結果となりました。
成年女子高飛込は、1本目こそ地元・和歌山の近藤愛彩選手にトップを譲りますが、2本目以降は安定した演技で他を寄せ付けなかったのは、辰巳楓佳選手(兵庫)。結果は298.25で辰巳選手が近藤選手を抑えて優勝しました。
夏の5大大会の最後を締めくくる国民体育大会。
日本の将来を背負う中高生に大学生、そして社会人が勢ぞろいする今大会で、力の限り戦う選手たちへご声援をよろしくお願いします。
※100m自由形で中学新記録を樹立した池江選手
※200m個人メドレーを制した瀬戸選手
※競技終了後に行われたOWSデモンストレーションの様子
競泳競技のリザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/2015/S70703/index.htm
飛込競技のリザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage07.html