【水球】リオデジャネイロ五輪アジア大陸予選 最終日結果
水球のリオデジャネイロ・オリンピックアジア予選を兼ねたアジア選手権は20日、中国・佛山で最終日が行われ、日本男子はライバルの中国に16-10で圧勝。4戦全勝で優勝し、1984年のロサンゼルス大会以来32年ぶりにオリンピック出場権を獲得しました。
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まさに怒涛の攻撃。試合開始43秒、カウンターで飛び出した竹井が鮮やかな先制点をマーク。さらに大川もカウンター攻撃で2点目。2分1秒にはゴール前のフローティングから志水がみごとに決めて、あっという間に3-0と大きくリード。その後も攻撃の手をゆるめることなく、第1ピリオドを終えて6-2と、完全に試合の主導権を握りました。
その後も、早めにプレスディフェンスをかけて中国のパスルートをはばみ、付け入るスキを与えません。第2ピリオドを終わって、いったんは8-6と詰め寄られたものの、第3ピリオドには相手退水のチャンスを確実に決めて、再び11-7と4点差をキープ。いよいよリオデジャネイロ・オリンピック出場の切符をつかむ最終ピリオドに入ります。
27秒に柳瀬がフローティングから12点目、52秒にも足立がカウンターから抜け出して13点目。さらに大川、竹井が連続得点して、15-7と、泳力と機動力で完全に中国を圧倒。これまでの日本対中国では考えられないワンサイドゲームとなり、最後はスタンドの日本人応援団のカウントダウンの大歓声の中、16-10で快勝しました。
選手全員、さらに大本監督らのコーチングスタッフ、支援スタッフがプールに飛び込み、抱き合って勝利を喜びました。
前日から応援に駆け付けた前日本水泳連盟会長の鈴木大地スポーツ庁長官もプールサイドに降りてきて、喜びの涙で選手団全員を祝福。歓喜の輪が広がりました。
鈴木大地スポーツ庁長官「すばらしい試合でした。選手、スタッフ全員に、心から“おめでとうございます”と祝福したいと思います。アウェイでの大一番にも固くなることなく、力を発揮してくれました。オリンピックまでに、さらに精進してもらいたい」
大本洋嗣監督「今までつらい、苦しい思いをしてきた歴史があって、今日のこの日を迎えることができました。そんな先輩たちに感謝します。これがゴールではありません。日本の水球がここから飛躍していくスタートにしたい」
志水祐介主将「いろいろ苦しいこともありましたが、水球を続けてきてよかったです。オリンピックに出られるわけですが、世界とどう戦っていくか、もう一度、気持ちを引き締めて臨みたい」
竹井昂司選手「自分が、自分たちがやろうとしていることができました。でも、これは通過点で、来年のワールドリーグで世界のトップとどれくらいの試合ができるか。そのためにも、今まで以上に頑張りたい」