2016.05.01

【シンクロ】第92回日本選手権水泳競技大会 シンクロナイズドスイミング競技 3日目

東京辰巳国際水泳場で行われている第92回日本選手権水泳競技大会 シンクロナイズドスイミング競技(シンクロジャパンオープン2016)も、今日が最終日。昨日までにすべての予選競技が終了し、最終日はソロ、デュエット、チームそれぞれのフリールーティン決勝競技が行われました。

最初の決勝競技は、ソロフリールーティン。五輪競技ではありませんが、ロシア・カザン世界水泳選手権でも披露したテーマである『鳳凰伝説』を乾友紀子選手が披露。身体に染み込んだルーティンはさすがという演技で、しっかり決勝で得点を上げ、91.8000を獲得。合計182.5388として、貫禄の優勝を飾りました。

チームのフリールーティンでは技の細かい部分で同調性を欠いてしまい、92.2667という結果で予選よりも得点を落としてしまいますが、合計185.7027で1位を獲得します。
演技の内容については、練習で詰めきれていなかった部分がそのまま出てしまった演技となりましたが、3月に行われたリオデジャネイロ五輪最終予選よりも濃い内容になっている演目だけに、この大会で得られたものは大きいと選手たちは話します。

「振り付けに追われてしまったところがありました。でも課題は見つかったと思うので、それを克服して五輪につなげていきたいと思います」(中村麻衣選手)

大会最後の種目となった、乾選手・三井梨紗子選手ペアのデュエットのフリールーティン決勝。曲もテーマも大きく変え、試合ではじめて披露する演技だっただけに「泳いでみるまでどうなるのかが分からなかった」と2人が口を揃えて話していましたが、昨日の予選で課題となった演技中のスピードの改善に取り組み、その成果は出せた様子。
ですが、チームと同様に予選よりは少し得点を下げてしまい92.5000。テクニカルルーティンとの合計を184.5957としながらも優勝を果たします。

「演技のスピードは大会中であっても調整できたことは収穫でしたが、2人の息が合っていないところもありました。まだまだ課題だらけですが、最後までやりきりって五輪ではメダルを獲りたいと思います」(乾選手)

「まだまだできていないところはたくさんありますが、今大会は良い経験ができたと思います。これから3カ月、五輪に向かってやれることをとにかくやっていきたいです」(三井選手)

すべての演技が終了し、リオデジャネイロに向かうマーメイドジャパンのコーチ、選手の紹介が行われ、井村雅代ヘッドコーチは次のように抱負を語りました。

「私自身にとって9回目の五輪ですが、その毎回が勝負でした。今年も同じで、4年に一度の人生の大勝負です。演技自体は足りないところばかりですが、メダル獲得に向かってこれからも邁進していきます。9人の選手たちと一緒に大勝負をかけて、メダルを目指したいと思います」(井村ヘッドコーチ)

また、大会終了後にはマーメイドジャパンが熊本地震への募金活動を呼びかけ、多くの方に募金していただくことができました。ありがとうございました。

マーメイドジャパンにとって、日本で演技を披露する最後の大会が終わり、あとはリオデジャネイロ五輪に向かうだけ。
指先からつま先まで、美しさを追求した演技を披露するマーメイドたちへ、皆さんのご声援をこれからもよろしくお願いします。

※写真1:ソリストとして貫禄の演技を見せる乾選手
※写真2:課題の克服が五輪でのメダル獲得のカギを握るチームのフリールーティン
※写真3:大会終了後の選手紹介で五輪への抱負を語るマーメイドジャパン

©フォート・キシモト

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