【競泳】ジャパンオープン2016(50m) 1日目
リオデジャネイロ五輪に出場する選手たちがチームJAPANとして出場する、ジャパンオープン2016(50m)が初日を迎えました。
今大会には自由形短距離のキャメロン・マカボイ選手やケイト・キャンベル選手、ブロンティ・キャンベル選手姉妹など、オーストラリアからも五輪に出場する選手たちが参戦し、レベルの高い戦いが初日から繰り広げられました。
男子200mバタフライの決勝では、瀬戸大也選手(JAPAN)と坂井聖人選手(JAPAN)が前半から競り合う展開。100mの折り返しでは、瀬戸選手が54秒05、坂井選手が54秒35と両者一歩も譲りません。
しかし、100mから150mで少し抜き出たのは、瀬戸選手。坂井選手に1秒近くの差をつけて、ラスト50mの勝負。少し疲れた瀬戸選手を坂井選手が猛追しますが、あと一歩届かず。瀬戸選手が最後まで逃げ切って、1分54秒14の好タイムで優勝。坂井選手は1分54秒30の2位となりました。
「ラスト50mはかなりきつかったですが、身体の調子が絶好調なら、1分52秒台も見えるレースだったと思います。ベストでは出なかったですが、良い手応えのあるレースができたと思います」(瀬戸選手)
「調整していないなかで53秒台が出れば自信になると思いましたが、残念です。瀬戸選手にも負けてしまいましたし、悔しい。やはり前半に出遅れてしまうので、スピード強化に取り組んでいきたいです」(坂井選手)
女子100m平泳ぎでは、4月の日本選手権では不調だった渡部香生子選手(JAPAN)が復調の兆しを見せます。「腕で水をしっかり捉えるストロークを意識している」と、泳ぎの改良に取り組んでいる渡部選手は、前半を31秒59でターン。そのまま最後まで押し切って、1分06秒75で優勝しました。
「1分06秒前半くらいは出るかな、と思っていたので少し物足りませんが、しっかりと課題が見えたレースでした。日本選手権のときよりは泳ぎの感覚も良いので、事前の合宿の成果は出ていると思います」(渡部選手)
初日最後のレースとなった、男子100m平泳ぎ。この種目の第一人者である小関也朱篤選手(JAPAN)は、最初から最後まで危なげない泳ぎで、ただひとり1分を切るタイムで優勝。目標としていた自己ベストには及びませんでしたが、59秒89という記録にトレーニングの手応えを感じていました。
「自己ベストを目標に掲げていましたが、若干足りなくて悔しいです。ただ、日本代表として出る以上、責任と自覚を持って泳がないといけない、というプレッシャーはありますが、調子や身体がどんな状態であろうとも、自己ベストを狙う姿勢を忘れずにレースをしていきたいと思います」(小関選手)
オーストラリアのマカボイ選手は、男子200m自由形に出場。男子4×200mリレーのメンバー4人との対戦はとなります。
スタートして50mは、萩野公介選手(JAPAN)と小堀勇氣選手(JAPAN)が24秒台で折り返し、100mのターンではそこにマカボイ選手と江原騎士選手(JAPAN)が参戦。ラスト50mでは、萩野選手と江原選手、そしてここでトップを奪ったマカボイ選手の三つ巴の戦いに。ラスト10mでマカボイ選手に追いすがる萩野選手でしたが、惜しくも0秒02届きません。マカボイ選手が1分46秒41、萩野選手が1分46秒43、そして江原選手が1分46秒96と、3人が46秒台で泳ぐレベルの高いレースを見せてくれました。
明日からは自由形の短距離種目も始まり、チームJAPANはもちろんですが、オーストラリアのマカボイ選手やキャンベル両選手の泳ぎにも注目です。
リオデジャネイロ五輪に向かい、堅忍不抜の精神で練習、そしてレースに取り組む選手たちはもちろん、それぞれ自分の力を最大限発揮するために努力を続ける出場選手たちに、皆さんのご声援をよろしくお願いします。
※写真1:並んで男子200mバタフライのレースに向かう瀬戸選手と坂井選手
※写真2:女子100m平泳ぎを1分06秒台で制した渡部選手
※写真3:男子100m平泳ぎを59秒台で優勝し、観客の声援に応える小関選手
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