2016.05.21

【競泳】ジャパンオープン2016(50m) 2日目

東京辰巳国際水泳場で行われている、ジャパンオープン2016(50m)も2日目を迎え、待望の新記録が誕生しました。

女子50mバタフライ決勝。スタートから飛び出したのは池江璃花子選手(JAPAN)。スピードに乗った泳ぎは最後まで衰えず、そのままフィニッシュ。記録は26秒05と、日本記録まであと0秒1まで迫る世界ジュニア新記録、日本高校新記録を樹立します。
その約1時間後、今度は女子100m自由形に登場した池江選手。この種目には、オーストラリアから世界チャンピオンのブロンティ・キャンベル選手と、その姉であるケート・キャンベル選手が出場。ケート・キャンベル選手は、予選から53秒06の記録で泳いでおり、決勝でどこまでの記録が出るのか注目を集めていました。
前半の50mは、予想通りケート・キャンベル選手が25秒09のトップ。続いてターンしたのは妹のブロンティ・キャンベル選手。少し遅れて26秒23で50mを折り返したのが、池江選手でした。
後半もスピードが衰えないケート・キャンベル選手は、そのまま52秒38という記録でフィニッシュ。そして、疲れが見えたブロンティ・キャンベル選手を追い上げてかわした池江選手は、53秒98の自己ベストを更新。50mバタフライに続き、日本高校新記録を樹立しました。

「50mバタフライは日本記録を狙ったんですが、少し届かなくて残念です。100m自由形では、キャンベル姉妹についていこうと思っていましたが、やっぱり前半から離されてしまいました。でもブロンティ選手に勝てたのは良かったです。世界のトップ選手と泳げる機会はなかなかないので、とても良い経験になりました」(池江選手)

同年代のライバルとして、常に戦い続けている萩野公介選手(JAPAN)と瀬戸大也選手(JAPAN)。このふたりが出場した男子400m個人メドレー決勝。萩野選手は、予選後に「後ろの3種目につながるような泳ぎをしたい」と話していたバタフライから、瀬戸選手を抑えてトップを奪います。得意な背泳ぎでその差を広げた萩野選手は、平泳ぎで少し瀬戸選手に詰められますが、最後の自由形で逃げ切って優勝を果たします。4分08秒85と日本選手権の記録を上回る結果に、収穫のあったレースだったと振り返ります。

「自由形で最後の苦しいところを踏ん張り切れたのは良かったです。バタフライは5、60点くらいでしょうか。もう少しリラックスして泳げれば、もっと残りの3種目につながると思います。8秒台なら、どんな状態でも出せるという自信もつきましたし、ここからまたしっかり頑張ってリオデジャネイロ五輪本番まで練習していきます」(萩野選手)

男子400m自由形決勝では、チームJAPANが4人も出場。そのうち、4×200mリレー代表の江原騎士選手(JAPAN)、松田丈志選手(JAPAN)、小堀勇氣選手(JAPAN)の3人が、それぞれの泳ぎのタイプを生かしたレースを展開します。
前半から攻めるレースをしたのは、江原選手。100mを53秒台でターンすると、前半の200mを1分51秒97のトップで折り返します。この時点で、小堀選手は約1秒、松田選手は約2秒ほど遅れていましたが、徐々に江原選手との差を縮めていきます。
そしてラスト100m。エンジンに点火したかのように加速し始める小堀選手と松田選手。江原選手も最後まで勝負を諦めず、キックを効かせた泳ぎで逃げ切りを図ります。結果は、江原選手が逃げ切って3分48秒09で優勝しました。2位には0秒31まで迫った松田選手が3分48秒40で入り、小堀選手は3分48秒60で3位となりました。

「今回はラストまでキックを止めないレースをすることが課題でした。最後はきつかったですが、それでもキックを入れられたので良かったと思います。松田選手や小堀選手と一緒に練習をしていて、3人とも良い記録で泳げているので、一緒に練習している成果が出せたと思っています」(江原選手)

3日間で行われている今大会は、明日が最終日。チームJAPANはもちろんですが、海外選手たちの泳ぎにも注目してください。

リオデジャネイロ五輪に向かい、堅忍不抜の精神で練習、そしてレースに取り組む選手たちはもちろん、それぞれ自分の力を最大限発揮するために努力を続ける出場選手たちに、皆さんのご声援をよろしくお願いします。

※写真1:2つの新記録を樹立して笑顔で手を振る池江選手
※写真2:バタフライから最後までトップを譲らなかった萩野選手
※写真3:400m自由形を制してガッツポーズの江原選手

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http://swim.seiko.co.jp/2016/S70704/index.htm

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