2016.05.22

【競泳】ジャパンオープン2016(50m) 3日目

ジャパンオープン2016(50m)も最終日を迎えます。チームJAPANとして出場している、リオデジャネイロ五輪日本代表選手たちは、疲れもあるなかで最終日も好成績を収めます。

女子100mバタフライ決勝。2日目の50mバタフライを制した池江璃花子選手(JAPAN)が、前半の50mを自身が持つ日本記録のラップタイムを上回るハイペースで折り返します。後半も粘り強い泳ぎを見せますが、日本記録にはあと0秒02届かず。それでも57秒57というレベルの高い記録で優勝を飾りました。

「前半から攻めても、後半も安定したレースができるようになったので、少しは成長できていると思います。今大会は、自由形で世界のトップ選手と戦えたことと、バタフライで57秒が続けて出せたことがすごい自信になりました」(池江選手)

女子200m平泳ぎ決勝は、日本記録保持者の金藤理絵選手が、このレースでも強さを見せつけました。前半の100mを1分08秒46で折り返すと、後半もスピードが衰えません。日本記録には届きませんが、それでも安定した泳ぎで2分20秒93で優勝。どんな状態でも世界トップクラスの記録を出せるほど、地力がついてきていることを証明するレースでした。

「前半もう少し速く泳ぎたかったですが、それでも気持ち良い感じで泳げました。初日の100mの結果から見たら22秒かかるかと思いましたが、2日間でうまく調整することができました。収穫のあるレースができたと思います」(金藤選手)

男子選手も負けていません。男子200m個人メドレー決勝には、瀬戸大也選手(JAPAN)と萩野公介選手(JAPAN)のライバル対決。結果は1分56秒13で萩野選手に軍配が上がりますが、2位に入った瀬戸選手も満足そうな表情を見せました。

「日本選手権で見つかった課題をしっかりこなせたレースだったと思います。技術はもちろんですが、心技体の心を充実させて、どんな状態、どんなときでも勝ってやるんだ、という強い気持ちを持って練習もレースも臨んでいきます」(萩野選手)

「専門ではない背泳ぎと平泳ぎのレースにも出場して、目標だった決勝進出ができてベストタイムを出せたことは、とても大きな収穫です。400m個人メドレーにつながる良い大会だったと思います。これからもどん欲に、1日1日を大切にすごして本番を迎えたい」(瀬戸選手)

大会終了後には、リオデジャネイロ五輪、パラリンピックが決まっている選手たちが一堂に会し、壮行会が行われました。それぞれの種目で選手たちは抱負を語り、リオデジャネイロの地で戦う決意を固めていました。

また、今大会では3日間を通して熊本地震への募金活動の呼びかけを日本代表選手たちが行い、多くの方に募金していただくことができました。本当にありがとうございました。

今大会終了後、競泳日本代表選手たちは三々五々、それぞれの強化方針に沿って国内、海外での合宿を行い、強化をしていきます。リオデジャネイロ五輪本番まで、残り2カ月と少し。選手たちの活躍を期待すると同時に、皆さんのご声援をどうぞよろしくお願いします。

※写真1:57秒台で泳ぎ、自信をつけた池江選手
※写真2:安定した力を見せる競泳日本代表キャプテンの金藤選手
※写真3:リオデジャネイロ五輪に向かう競泳日本代表チーム

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