【競泳】リオデジャネイロ五輪 5日目
大会4日目に続き、競泳競技の後半戦が始まる5日目にもメダリストが誕生しました。
南米大陸のブラジル・リオデジャネイロで行われている、第31回オリンピック競技大会。競泳競技は前半戦に萩野公介選手、瀬戸大也選手、そして坂井聖人選手とメダリストが誕生。そして、後半戦が始まる5日目に、女子選手のメダリストが誕生しました。
女子200mバタフライ決勝。笑顔で観客に手を振りながら入場してきた星奈津美選手は、スタートしてからスピードのある海外勢に食らいついていきます。100mは1分00秒79の3位。150mも3位でしたが、ここから徐々に先行するミレイア・ベルモンテガルシア選手(スペイン)とマデリーン・グローブス選手(オーストラリア)を追い詰めていきます。ラスト5mで3人がほぼ並んだ状態でタッチの勝負へ。
結果は、2分05秒20の3位。惜しくもベルモンテガルシア選手、グローブス選手には届きませんでしたが、電光掲示板を振り返った星選手の表情には笑顔が浮かんでいました。
「悔しさとかは全くなくて、やりきってすがすがしい気持ちです。本当に自分の力を出し切ったので、この結果に納得しています」(星選手)
準決勝でオリンピックレコードを出した渡辺一平選手と、日本選手権優勝者の小関也朱篤選手のふたりは、男子200m平泳ぎ決勝に登場。前半から世界記録を上回る積極性を見せたのは、小関選手。渡辺選手は1分02秒35と、緊張からか少し伸びがありません。渡辺選手を含め、ほかの海外勢は150mとトップで折り返した小関選手を追いかけるようにラストスパート。1位から8位までの差が1秒もないような大接戦のレースを制したのは、カザフスタンのドミトリー・バランディン選手でした。最後の15mで疲れが見えて失速してしまった小関選手は、2分07秒80の5位。後半に追い上げた渡辺選手は2分07秒87の6位となりました。
「チームのみんながとても良い感じで送り出してくれたので、結果で恩返しをしたかったんですが、悔しいです」(渡辺選手)
「なんて言えば良いんでしょうか。無我夢中で泳いでいたんですが、とにかく悔しいです。ただメドレーリレーもありますから、きっちりそこに合わせていきたいと思います」(小関選手)
女子4×200mリレーで、五十嵐千尋選手、持田早智選手、青木智美選手、池江選手の順番で日本記録更新を目標に決勝に挑んだ日本チーム。予選も第1泳者をつとめ、1分57秒18の200m自由形の日本新記録を更新している五十嵐選手。決勝でもさらに記録更新を狙いましたが、惜しくも届かず。それでも1分57秒85で持田選手に引き継ぎます。持田選手は緊張からか思うような泳ぎができません。2分02秒00で第3泳者の青木選手へ。青木選手は予選同様前半から積極的に攻める泳ぎで、100mを56秒台でターン。後半は少し疲れが見えてしまいますが、1分58秒66でアンカーの池江選手にバトンを託します。池江選手も前半を56秒16で入る積極性を見せ、最後は1分58秒25でフィニッシュ。トータルタイムは7分56秒76の8位となりました。
この日の準決勝は、4種目行われました。女子100m自由形準決勝には、内田美希選手と池江璃花子選手が出場。内田選手は54秒39の14位、池江選手は54秒31の12位となります。男子200m背泳ぎ準決勝は、入江陵介選手が1分56秒31の7位で決勝進出。金子雅紀選手は1分56秒78の11位で準決勝敗退となります。女子200m平泳ぎ準決勝は、金藤理絵選手が2分22秒11の2位で決勝進出を決めました。渡部香生子選手は2分25秒10の13位という結果でした。男子200m個人メドレー準決勝には、400m個人メドレーに続く金メダルを狙う萩野公介選手が1分57秒38の4位で、藤森太将選手が1分58秒20の7位でそれぞれ決勝に進みました。
大会6日目には、金藤選手の女子200m平泳ぎ、萩野選手と藤森選手の男子200m個人メドレー、さらに入江選手の男子200m背泳ぎのそれぞれ決勝が行われます。
世界最高峰の舞台で、最高の戦いを繰り広げる選手たち。『センターポールに日の丸を』のスローガンを胸に、世界で戦い続ける選手たちに引き続きご声援をよろしくお願いします。
※写真:フォート・キシモト
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https://www.rio2016.com/en/swimming-schedule-and-results/day-10