【飛込・シンクロ】リオデジャネイロ五輪 12日目
ブラジル・リオデジャネイロで行われている第31回オリンピック競技大会の水泳競技は、12日目の競技が終わりました。
前日の女子10m高飛込予選を10位で突破した板橋美波選手は、決勝進出を懸けて準決勝に挑みました。準決勝は18人で行われ、決勝に進めるのは12位までです。
1本目の407C、2本目の305Bは、予選よりもポイントを落としてしまいますが、予選でミスダイブになった207Cを準決勝では64.35を獲得。そこで波に乗れた板橋選手は、4本目の107Bを予選よりも高い73.50を出し、5253Bはきっちりと安定した演技で締めくくり、トータルは予選よりも15.35ポイント高い、335.55の8位で見事に決勝進出を果たします。
準決勝から約4時間後に、いよいよ女子高飛込としては80年ぶりとなる入賞を目指した決勝競技がスタート。板橋選手は決勝の舞台でも落ち着いていました。最初の407Cを73.60でスタートさせると、2本目の305Bは入水が少し乱れましたが58.50で踏みとどまります。
予選で大きなミスをした207Cでしたが、準決勝からもさらに得点を上げて69.30を獲得。4本目の107Bを72.00で終えた板橋選手は得意な5253Bに挑みます。最後も今大会中で最高の演技をして、83.20の得点を叩き出してトータル356.60。予選、準決勝、決勝としっかりと得点を上げていく演技で、結果を待ちます。
総合結果が発表されて、板橋選手の名前の横に表示された順位は、8位。女子高飛込において1936年のベルリン五輪以来となる入賞を果たしました。
「はじめての五輪で決勝に残れた喜びと、メダルが獲れなかったという悔しさが半分半分です。4年後の東京五輪では、金メダルを取れるように頑張ります」(板橋選手)
板橋選手の準決勝と決勝競技の間の時間に、シンクロナイズドスイミングのチームのテクニカルルーティンが行われました。
乾友紀子選手、三井梨紗子選手ペアのデュエットで銅メダルを獲得し、最高のスタートを切ったシンクロ日本代表は、その勢いをチームの演技につなげたいと、心をひとつにして挑みます。
最終演技順となった日本。先に演技を終えたライバルであるウクライナの得点は、93.4413。翌日に行われるフリールーティンとの合計点で総合順位が出るため、テクニカルルーティンでもリードをしておきたいところ。
チームテクニカルルーティンのテーマは、弥栄日本。ロシア・カザン世界水泳選手権でも同じテーマでしたが、内容に改良を加えて臨み、93.7723を獲得。日本は規定要素の完遂度であるエレメンツでウクライナを上回り、わずか0.3310差ではありますが、3位でフリールーティンに挑みます。
世界最高峰の舞台で、最高の戦いを繰り広げる選手たちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。
※写真:フォート・キシモト