【飛込】第93回日本選手権水泳競技大会 飛込競技 兼 国際大会派遣選手選考会 1日目
飛込の日本一決定戦、第93回日本選手権水泳競技大会 兼 国際大会派遣選手選考会が、石川県・金沢プールで開幕しました。
その初日は、女子3m飛板飛込と男子1m飛板飛込、男女の3mシンクロナイズドの決勝競技が行われました。
女子3m飛板飛込は、今大会はこの種目1本で臨んでいる板橋美波選手(JSS宝塚)が予選をトップで通過。その後を他の選手が追いかける展開かと思われましたが、2本目を終えてトップに立ったのは、三上紗也可選手(米子DC)でした。しかし、3本目の205Bで三上選手がショート。43.50と得点を伸ばせない隙に、大きなミスのなかった板橋選手が逆転でトップを奪います。板橋選手は4本目の107Bで65.10、5本目の5152Bでは58.50と大きなミスなく演技を終えて、296.10で優勝。大会4連覇を果たしました。
途中苦しんだものの、4本目の205Bで67.50をマークして2位にジャンプアップし、5本目の305Bもきっちりと60点台で決めきって、トータル289.45を獲得した宮本葉月選手(土佐女子高)が2位となりました。3位には、270.75で藤原ゆりの選手(立命館高)が入りました。
男子1m飛板飛込決勝は、日本体育大勢の争いに。1本目からトップに立ったのは荒木宥図選手(日本体育大)でしたが、途中は崎戸史也選手(日本体育大)がトップに。しかし、4本目に崎戸選手が305Cでミスダイブをした隙に、再度荒木選手がトップを奪い返し、そのまま6本目まで順位をキープしたまま終了。荒木選手が331.65で初優勝を飾りました。
2位には、1本目は9位と大きく出遅れながら、徐々に順位を上げていった岡島太一選手(日本体育大)が317.35で入り、遠藤正人選手(日本体育大)が311.85で3位となりました。
この日最後の決勝種目は、男女の3mシンクロナイズド。
男子は寺内健選手・坂井丞選手(ともにミキハウス)が力を見せつけ、ただ1チームだけ400点を超える得点をマーク。400.71で優勝を果たします。
女子は、金戸凜選手(セントラルD/日出中)・安田舞選手(米子DC)と金戸華選手(セントラルD/日本大)・榎本遼香選手(筑波大)の2チームが接戦でトップ争いを繰り広げ、その2チームに続いて、宮本葉月選手(土佐女子高)・三上紗也可選手(米子DC)が3位で続く展開。
勝負を決めたのは、ラスト5本目。最初に演技を終えたのは、宮本選手・三上選手。205Bでエクスキューションで7点台、シンクロナイゼーションも8点台をマークする演技で、67.50を獲得。トータル276.33でトップに立ちます。
続く演技順は、金戸凜選手・安田選手。二人は405Cで高いシンクロナイゼーションをマークしますが、難易率が2.7だったこともあり、60.75に留まってトータル275.43。1点もない差で宮本選手・三上選手の後塵を拝します。
ラストに演技を行ったのは、金戸華選手・榎本選手。こちらは5152Bで多少のばらつきが見られ、得点が思うように伸びません。61.20でトータルは271.50。
これで、昨年覇者の金戸凜選手・安田選手を抑え、宮本選手・三上選手が初優勝を果たしました。
途中で激しく順位が入れ替わる試合が多かった初日。明日の2日目も見応えのある試合が行われることでしょう。
たった1秒の間にすべてを懸け、一瞬の美を追究し続ける選手たちへのご声援をよろしくお願いします。
※写真1:女子3m飛板飛込で4連覇を果たした板橋選手
※写真2:女子3mシンクロナイズドは宮本選手・三上選手が初優勝
※写真3:寺内選手・坂井選手は男子3mシンクロナイズドで貫禄の勝利
リザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/2017/08/jp/index.html