【競泳】第94回日本選手権水泳競技大会競泳競技 競泳競技 5日目
大会も終了の足音が聞こえてきました。6日目を迎えた第94回日本選手権水泳競技大会 競泳競技(東京・東京辰巳国際水泳場)。代表争いが激しさを増すなか、この日も日本新記録が誕生しました。
女子100m自由形の準決勝。池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)が、前半の50mから自身が持つ日本記録を0秒36上回るタイムで泳ぎます。後半もスピードは衰えることなく、53秒46の日本新記録を樹立。全体の1位で決勝に進出しました。
「準決勝から日本記録が出るとは思っていませんでした。でもベストも出ましたし、決勝ではもう少しタイムを上げて泳ぎたいと思います」(池江選手)
この日の決勝種目は全部で3つ。
ひとつ目は女子200mバタフライ。注目は、世界水泳選手権代表の長谷川涼香選手(東京ドーム/日本大学)と牧野紘子選手(東京ドーム/早稲田大学)に集まりました。
長谷川選手が周囲の期待に応えるようにして前半の100mを1分00秒97で折り返します。ここから後半、持ち味を生かしてスピードに乗るかと思われた矢先、するすると抜け出してきたのは3レーンの持田早智選手(ルネサンス幕張/日本大学)でした。
150mをターンした後、長谷川選手を浮くと、最後までテンポを落とさずに泳ぎ切って2分08秒61の自己ベストで初優勝を果たしました。
「2年間、苦しい時間を過ごしてきましたが、諦めずに練習を頑張ってきた成果が出せて、優勝できて本当にうれしいです」(持田選手)
ふたつ目の決勝種目は、男子200m背泳ぎ。100mまでは入江陵介選手(イトマン東進)とほぼ変わらないスピードで、砂間敬太選手(イトマン東進)が食らいついていきます。
150mのあたりから徐々に入江選手が前に出始め、残り25mでテンポを上げた入江選手が1分55秒92で優勝。この種目、11回目の優勝を果たしました。砂間選手も後半粘りに粘り、1分56秒72で2位に入りました。
「自分のレースのことだけに集中して泳ぎました。泳いでいて気持ちよかったですし、タイムはもう少し出したかったですけど、安定した泳ぎができました」(入江選手)
3つ目、この日最後の決勝種目は、注目度の高い男子200m平泳ぎ。世界水泳選手権メダリストの小関也朱篤選手(ミキハウス)と渡辺一平選手(早稲田大学)のふたりの対決に注目が集まりました。
前半は、高いスピードを持つ小関選手が先行。100mから少しずつペースを上げた渡辺選手が150mのターンで逆転しますが、ラスト25mに迫ったところで、小関選手が再度渡辺選手を逆転。2分08秒45で優勝し、今大会3冠を飾りました。渡辺選手は2位でしたが、2分08秒86というレベルの高い記録をマークしています。
「様々な思いもありましたが、諦めずに踏ん張って頑張ってきて良かったです。家族にも本当に支えてもらって、感謝しかありません」(小関選手)
4月8日の日曜日、いよいよ最終日です。日本一、そして世界への切符を懸けた戦いも佳境を迎えます。
最大限の持てる力を出し切り、粘り強く、最後まで戦い抜く選手たちへのご声援をお願いします。
写真1:この日も日本記録を更新した池江選手
写真2:男子200m背泳ぎでは入江選手が危なげなく優勝
写真3:小関選手は2年連続で3冠を達成
スタートリスト・リザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/2018/S70701/index.htm
大会公式HPはこちら
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