2022.06.16 アスリート委員会

「メンタルヘルスって何?・メンタルトレーニングとは?・選手にはどういうケアが必要なの?」メンタルヘルス勉強会を開催

 令和4年6月15日、アスリート委員会主催で行われたメンタルヘルス勉強会には、日本水泳連盟各委員会や都道府県水泳連盟、オリンピアンなど、さまざまな水泳関係者が集まりました。
 今回がはじめてとなったアスリート委員会主催の勉強会。元アスリートとして考える、選手たちに必要な支援は何かを考えた時、その一つがメンタルヘルスケアについてでした。アスリートのメンタルヘルスは、近年、IOCのアスリート委員会が力を入れている分野であり、マイケル・フェルプスさん、大坂なおみ選手、シモン・バイルス選手等が声を上げるなど、その重要性の議論が高まっています。元アスリートの中には、選手時代サポートがなくて苦しんだ人や引退後もその苦しみをずっと引きずっている人もいます。
 しかし、日本国内でのサポート体制や実績は限られています。選手たちに必要な支援を届けるために、まずはメンタルヘルスケアとは何かを理解し、ニーズを探り、どんなステップを踏んでいけば良いのかを考えることが必要だと考えました。

 今回、アーティスティック・スイミングのオリンピアンで、引退後スポーツ心理学を学び、メンタルトレーニング指導士、報道番組コメンテーター、IOCマーケティング委員、慶大特任准教授など多方面で大活躍している、スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さんにご講義をお引き受けいただきました。長年メンタルヘルスケアについて研究され、従事してきているウルヴェさんのお話は、「わかりやすかった」「言葉の意味や基礎がわかった」というご意見が多数でした。メンタルヘルスとは、「自分が自分らしくいられること」、「内面的幸福感」という定義にも頷いた方が多かったようです。また、質疑応答・ディスカッションでは、今後どのような支援ができるかについて多くの議論がなされました。
 今回の講義やディスカッションの内容をもとに、今後、私たちに何ができるかを、関係者とともに考えていきます。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
※一部記載内容に誤りがありました。訂正しお詫び申し上げます。