強化普及事業(地域活性化)「オリンピアン派遣事業」を開催
令和4年8月27日(土)、28日(日)の2日間、香川県にて、アスリート委員会の強化普及事業(地域活性化)「オリンピアン派遣事業」を開催しました。2004年アテネオリンピック、2012年ロンドンオリンピック100m背泳ぎ、400mメドレーリレー銅メダリストであり、日本水泳連盟アスリート委員の寺川綾さんが、国民体育大会へ向けて強化合宿中の選抜選手たちを対象に、研修会、実技指導を行いました。
研修会では、冒頭に寺川さんから選手に声をかけ、緊張感を和らげて下さり、とても良い雰囲気の中始まりました。夢を持つこと・叶えることの大切さ、最後まで粘り強く最善を尽くすことの意味を選手たちへ伝えて下さいました。選手時代に辛くて逃げ出したくなった時のエピソードや食育、ライバル選手を大切にして、正々堂々と敬意を表して勝負することも必要であること、オリンピックでの裏話、選手村での過ごし方、チーム力向上に行っていたことなどのお話も披露して下さり、選手たちはキラキラした眼差しで聞き入っていました。ロンドンオリンピックで獲得した銅メダルも披露して下さり、選手もメダルに触れ、「重い!」「大きい!」と大いに盛り上がりました。
実技指導では、寺川さんが選手時代入水前に行っていたストレッチ、陸上トレーニングを選手へご指導いただきました。選手たちは汗だくになり、「きつい!」「入水前に疲れてしまう」と息を上げていましたが、入水前に行うことで水中練習にも繋がってくるのだと伝わったと思います。水中での指導では、寺川さんが日々気をつけていたこと、意識していたことを伝えるほか、アメリカで学んだ「遊び心」を含んだメニューを指導し、選手たちは辛いメニューではありましたが、笑顔で楽しみながら初体験のメニューを一生懸命に取り組んでいました。実技指導終了後には、選手も2日目ということで緊張がほぐれ、積極的に寺川さんへ質問をして、選手は有意義な時間を過ごすことができたのではないかと感じます。
事後アンケートでは、世界で活躍された寺川さんから直接指導を受けられたこと、国民体育大会直前でメンタルの持ち方を講話いただけたこと、講演会では寺川さんが日々の食事で気をつけていたことは滅多に聞けないことであったため勉強になったという声をいただきました。その他、この企画は継続して欲しいという要望もあり、本事業を行うことで、今後の日本水泳界のレベルアップ、地域活性化、機運醸成の一助となるべく継続して参ります。
最後に、本事業を開催するにあたり、ご協力を賜りました香川県水泳連盟様、参加選手、指導者、関係者の皆様、そして寺川綾さん、内田翔さん、ありがとうございました。