2024.08.11 飛込

【#パリ五輪】#飛込 玉井が男子高飛込で日本初となるメダルを獲得

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[飛込]Day15
玉井陸斗が男子高飛込で日本の飛込界に快挙をもたらした。

男子高飛込の予選を2位で通過し、メダル圏内で準決勝、決勝を迎えた玉井。緊張感もあるなかで、準決勝は少し小さなミスが続いたことで予選よりも得点を落として477.00とする。

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

それでも全体の3番手で決勝に進出。この結果でメダルラインがハッキリと見えたことも、玉井にとってはプラスに働いた。

その決勝、1ラウンド目の407Cから88.00ポイントを獲得して最高のスタートを切る。玉井ひとつ目の山場である207Bは、ジャッジが最大9.5をつけるほどの演技を披露し、95.40のラウンドトップの得点を叩き出した。

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

3ラウンド目は安定感が増してきた109C。こちらはラウンドランキング2位となる94.35を獲得すると、続く6245Dでも91.80とここまで全くのノーミス。

トップを走る中国のCAO Yuanとの差は、2.75ポイント。頂点も狙える位置で迎えた5ラウンド目の307Cは、気持ちが前に出すぎたのか回転オーバーで大きく水しぶきが舞う。

玉井自身もミスが分かっていたのか演技後に水面を叩く仕草を見せる。得点は39.10。メダルの夢が潰えたかに見えたが、ここまでのパーフェクトな演技が玉井を救う。

これだけのミスがあっても、オーバルランキングは3位をキープ。トップとは52.45ポイント差に開いてしまったが、まだまだ十分にメダル圏内であった。

そうなれば、チャンスはある。最後の6ラウンド目に飛ぶ5255Bは玉井の代名詞と言っても良いほどの得意技。あとは落ち着いて、いつも通り、決めるだけだった。

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

99.00。国際大会では自身過去最高得点を叩き出し、ラウンドランキングも1位の高得点。合計507.65ポイントとして、CAOに次ぐ2位で銀メダルを獲得した。

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

1920年、アントワープ五輪に初出場して以来、日本飛込チームが夢に見続け、幾度となくチャンスがありながらもその手からこぼれ落ちてしまっていたメダルという快挙を、17歳の玉井がやってのけた。

「ミスをした演技は心残り。でも最後までほぼパーフェクトな演技ができました。飛込で日本人第1号のメダル獲得ということも、銀メダルであったこともすごくうれしいです」(玉井)

男子高飛込表彰式 ©フォート・キシモト