【#競泳】村佐、今福の高校生らが新記録で選手権獲得(第100回日本選手権水泳競技大会競泳競技)
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・第100回日本選手権水泳競技大会競泳競技ページ:https://japan-swim.com
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東京アクアティクスセンターで開催されている、第100回日本選手権水泳競技大会競泳競技では、連日高校生をはじめとする若手、そしてニューフェイスが続々登場、活躍を見せている。大会2日目も高校生ふたりが躍動した。
この日最初の決勝種目であった男子200m自由形決勝。この種目の日本記録保持者である松元克央(ミツウロコ/三菱養和SS)が欠場するなか、高校生ながら貫禄のある泳ぎを見せたのが、村佐達也(中京大中京高校/名鉄SC刈谷)だった。前半は柳本幸之介(イトマン東京/日本大学)が先行。それについていく形で村佐が続く。その強さを見せたのは、100mを折り返してから。変わらないテンポを刻み続ける村佐は、後半で一気に周囲を引き離してフィニッシュ。1分45秒67の日本高校新記録を樹立して優勝を飾った。

「世界水泳選手権の代表権が獲れてうれしいです。ただ、タイムはもっと世界が驚くようなタイムを出したかった。世界に食らいついていけるような泳ぎができるようにしたい」(村佐)
もう一つの高校記録は、初日も大ベストを出した今福和志(枚方SS/四條畷学園高校)である。タイムレース決勝で行われた男子800m自由形のファステストヒート。今福は「前半から攻めた」と、スタートからどんどん回りを引き離していく。途中からは一人旅になったが、それでも粘りの泳ぎを見せる。日本記録ペースを刻み、ラストスパートをかける今福には会場から大歓声が降り注ぐ。惜しくも日本記録更新はならなかったものの、こちらも3秒近くベストを更新する7分50秒01の高校新記録で優勝した。

「今大会ふたつ日本一が獲れたので、あとひとつ、1500m自由形では日本記録を更新して3つ目の優勝をしたいです」(今福)
若手が頑張れば、ベテランも刺激を受けて負けじと奮起する。女子100m平泳ぎでは、鈴木聡美(ミキハウス)、青木玲緒樹(ミズノ)のふたりが前半を30秒台で折り返す。後半追い上げてきた若手の加藤心冨(スウィン鴻巣/早稲田大学)の追撃を振り切り、鈴木が1分06秒21で優勝、青木は1分06秒44で2位となった。加藤は1分07秒08の3位であった。

女子200m自由形は、前半をただひとり56秒台で入った池本凪沙(イトマン東京/中央大学)が優勝。前半攻めた分、後半に疲れが出たがそれでも粘りを見せ、1分58秒14をマーク。日本選手権初制覇であった。

男子200mバタフライでは、ラスト50mで寺門弦輝(セントラルスポーツ/日本大学)、小方颯(イトマン港北/日本大学)、そして寺田拓未(ミツウロコ)の三つ巴の叩き合いとなった。先行していた寺門が1分54秒73で逃げ切り優勝を果たすと、最後のスパートで寺田を交わした小方が1分55秒34で2位を勝ち取った。

片道一本勝負、男子50m平泳ぎでは、100mで敗れた悔しさを谷口卓(GSTR-GP)が27秒18で晴らした。そして27秒33で2位に入ったのが、社会人スイマー柳沢駿成(スウィン高島平/アクアプロダクト)であった。

また女子50m背泳ぎでは、100mを制したベテラン高橋美紀(林テレンプ)が、持ち前のスピードを生かして28秒10で優勝し2冠を達成した。

そして今大会、女子200mバタフライでは新星が登場。前半から牧野紘子(あいおいニッセイ/東京ドームS)と水口知保(ANA/東京ドームS)と、練習を共にするふたりが積極的に攻めていく。その後ろから、ひたひたと迫り寄ってきていたのが、伏兵藤本穏(枚方SS/同志社大学)である。得意のラストスパートで、最後の最後に約1秒ほどあった差をひっくり返し、2分09秒10で自身もビックリの初優勝を果たした。

この藤本、そして今福に刺激を受けたか、練習を同じにする梶本一花(枚方SS/同志社大学)は、女子1500m自由形で16分10秒37で優勝。また、梶本と一緒にOWSでも活躍する蝦名愛梨(自衛隊体育学校)も16分12秒34とまずまずのタイムで2位に入った。
