13歳の玉井が他を全く寄せ付けない演技で高飛込を初制覇 <第95回日本選手権水泳競技大会 飛込競技>
[飛込]最終日
ハイレベルな争いに加え、逆転に次ぐ逆転の接戦が続いた第95回日本選手権水泳競技大会 飛込競技の最終日。
注目を集めた男子高飛込は、玉井陸人(JSS宝塚)の圧巻の演技に会場は大歓声に包まれた。
1本目の407Cで84.80を獲得して首位に立つと、続く107Bでも78.00を叩き出して2位以下を一気に引き離す。5、6本目は90ポイントオーバーと、終わってみれば3本目の207B以外はすべて玉井が1位のポイントを獲得。完全試合に近い形でこの種目を初制覇。得点も498.50と申し分ないものだった。
「優勝は狙っていました。4月より難易率を下げた種目もありますが、その分安定した演技ができていると思います。決勝で307Cを決められたことがいちばん良かったです」(玉井)
女子1m飛板飛込では、宮本葉月(近畿大学)が1本目から安定した演技と入水を続け、258.85で勝利を収める。2位は230.50で藤原ゆりの(立命館大学)が入り、3位は11位スタートから徐々に順位を上げた金戸華(セントラルスポーツ)が224.75で入った。
男子シンクロナイズド10m決勝は、金子舜汰(セントラルスポーツ)と西田玲雄(近畿大学)のペアと、伊藤洸輝(JSS宝塚)と村上和基(JSS白子)の接戦に。ひりついた雰囲気のなかで、3本目以降の自由選択飛ですべて70ポイントオーバーをマークした金子・西田ペアが7.41ポイント差で勝利。387.96で優勝を果たした。伊藤・村上ペアは380.55で2位、金戸快(セントラルスポーツ)と井戸畑和馬(大阪水泳学校)のペアが356.79で3位となった。
※写真1:500点に迫る最高の演技で高飛込で玉井が初優勝
※写真2:女子1m飛板飛込は宮本が制した
※写真3:シンクロナイズド10m男子は金子・西田ペアがプレッシャーのなかで演技を決め続けた