初日から4種目で日本新記録が誕生 <第61回日本選手権(25m)水泳競技大会>
短水路で行われる日本一決定戦、第61回日本選手権(25m)水泳競技大会が開幕。その初日から好記録を連発する活躍を選手たちは見せてくれた。
「世界記録を狙う」とレース前から公言していた瀬戸大也(ANA/JSS毛呂山)は、男子400m個人メドレーで前半から快調に飛ばす。バタフライは52秒63で入ると、平泳ぎが終わった時点で日本記録を0秒5上回る、2分59秒43で最後の自由形へ。疲れが見えたところでも粘った瀬戸は、ラストの自由形を56秒10でカバー。3分55秒53で自身が持つ日本記録を5年ぶりに更新して優勝を果たした。
「世界記録まであと100分の3秒だったのは本当に悔しいです。でも自己ベストでしたし、良い練習ができていることは確か。世界記録は出したかったですけど、まだまだ頑張れって神様が言っているんだと思います」(瀬戸)
予選から日本記録を更新していた松井浩亮(新潟医療福祉大学職員)は、決勝でもさらに記録を更新。得意のスタートから一気に身体半分のリードを奪うと、後半にそのリードをさらに広げるようにしてフィニッシュ。一気に21秒の壁を突破する、20秒95の日本新記録で優勝を飾った。
「20秒台を狙っていたので、その記録が出せてうれしいです。短水路は得意なので、ここで良い結果を出して、それを長水路のレースにつなげたいと思います」(松井)
この日は、あと2つの日本新記録が誕生している。
ひとつは男子100m平泳ぎの小関也朱篤(ミキハウス)。スタート直後に「足がつった」という状況ながら、56秒11で自身の記録を更新。さらに男子200m自由形では、今年の世界選手権(韓国・光州)で銀メダルを獲得した松元克央(セントラルスポーツ)が1分42秒41の日本新記録で優勝を果たした。
※写真1:世界記録まであと100分の3秒に迫る好記録をマークした瀬戸
※写真2:松井は21秒の壁を突破。長水路でも好記録に期待
※写真3:小関はアクシデントがありながらも自身の記録を更新