松元が200m自由形で日本新記録を樹立 <第97回日本選手権水泳競技大会>
[競泳]3日目
見応えのあるレースが続いている、第97回日本選手権水泳競技大会 競泳競技。3日目には、待望の日本新記録が誕生した。
男子200m自由形の決勝レース。FINA世界選手権の銀メダリストである松元克央(セントラルスポーツ)は、その力を存分に発揮。自身が今年1月にマークした日本記録を、50m、100m、そして150mまできっちりと上回るペースを刻む。ラスト50mも失速することなく、むしろ加速するような泳ぎを見せ、1分44秒65と、従来の記録を0秒48をも上回る日本新記録で優勝を果たした。
また、4×200mリレーの選考も懸かるこのレース。2位の柳本幸之介(日大豊山高校)、3位の萩野公介(ブリヂストン)、4位の高橋航太郎(自衛隊)までの合計タイムで、見事リレーの派遣標準記録を突破してみせた。
女子100m背泳ぎの決勝は、最後まで抜きつ抜かれつの展開に。スタートで飛び出した小西杏奈(ガスワン/サイサン)を途中で逆転し、50mの折り返しでトップを奪ったのは酒井夏海(スウィン美園/東洋大学)。その酒井をラスト15mで再度抜き返し、逆転で優勝をもぎとったのは小西。記録はメドレーリレーの派遣標準記録を切る59秒98だった。
男子100m背泳ぎは、ベテランの入江陵介(イトマン東進)が危なげなく優勝。「もう少しほしかった」と53秒13という記録には満足しないものの、派遣用順記録を突破して優勝したことにホッとした表情を浮かべていた。
この日最後の決勝種目は、女子100m平泳ぎ。前半から積極的に攻める青木玲緒樹(ミズノ)、鈴木聡美(ミキハウス)、宮坂倖乃(コナミスポーツ/明治大学)の3選手。彼女らに続く4番手で50mを折り返した渡部香生子(JSS)は、75mを過ぎたところから一気に追い込む。最後は青木と渡部が並んでタッチ。わずか100分の5秒差という勝負を渡部が1分06秒51で制し、ガッツポーズを見せた。2位に入った青木も1分06秒56で派遣標準記録を突破した。
ほか、女子200m自由形準決勝は五十嵐千尋(T&G/JSS)が、男子200mバタフライは本多灯(ATSC.YW/日本大学)、女子200m個人メドレーは大橋悠依(イトマン東進)がそれぞれ1位で決勝に進出した。
・リンク
リザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/2021/S70701/index.htm
予選のライブ中継は日本水泳連盟公式YouTubeチャンネルから
https://www.youtube.com/channel/UClLyhI4E7BF3MmPREE9wMEg/featured
決勝はNHKで生中継
https://sports.nhk.or.jp/dream/japan-swimming/index.html