大橋が2冠、本多が銀メダルを獲得 <第32回オリンピック競技大会(2020/東京)>
[競泳]5日目
この日は日本を一気に沸かせるレースが続いた。
男子200mバタフライの決勝に8位で進出していた本多。前半は4番手。後半が強い本多にとってはとても良い位置で折り返す。150mでも順位は変わらなかったが、得意の50mで「いけるという気がした」と一気に追い込み、2人をバス。1分53秒73の自己ベストを更新して銀メダルを獲得し、両こぶしを高々と突き上げた。
本多に続けとばかりに、日本初の快挙を成し遂げたのが大橋悠依。女子200m個人メドレーの決勝に入場してきた大橋は、とても落ち着き、目の前のことに集中しているように見える。バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎと接戦が続き、最後の自由形勝負に4人が並ぶ。勝負はラスト5mだった。最後の最後で頭ひとつ前にいたアメリカのアレックス・ウォルシュを抜き去ってフィニッシュして2分08秒52で金メダルを獲得。2位のウォルシュとの差は0秒13と言う僅差だった。これで大橋は日本女子初となる五輪2冠という快挙を達成した。
男子200m平泳ぎの準決勝では、好調の武良竜也が2分08秒27の全体6番手で決勝進出を決めた。佐藤翔馬は2分09秒04の10位という結果となった。
女子200mバタフライ準決勝は、長谷川涼香が得意の後半で伸びきることができず、2分09秒42の9位で準決勝敗退となった。
午後の予選競技は、本多、大橋の流れに乗りたいところ。
男子200m背泳ぎでは、入江陵介と砂間敬太が登場。ふたりとも落ち着いた泳ぎでしっかりと準決勝に進出。入江は1分56秒97の8位、砂間は1分57秒07の9位という結果だった。
女子200m平泳ぎの渡部香生子は、後半の伸びを欠いてしまい2分24秒73の18位という結果となった。
男子200m個人メドレーは萩野公介が1分57秒39と上を狙うのに5位と好位置で準決勝へ。瀬戸大也は1分58秒15の16位でこちらも準決勝に駒を進めた。
女子4×200mリレーは五十嵐千尋、白井璃緒、池本凪沙、増田葵の4人で挑む。五十嵐が1分57秒87で引き継ぎ、白井が1分59秒94でつなぐ。池本は2分00秒25、増田は2分00秒33でフィニッシュし、7分58秒39の9位となった。
[飛込]4日目
男子3mシンクロの決勝に、寺内健と坂井丞のベテランコンビが登場。
制限選択飛の2本とも51点を獲得し、2位での好スタートを切ったふたり。各国が高い難易率の技で攻めるのに対し、日本は難易率が低くてもきっちりと技、入水を決める演技で食らいつく。5本目の5154Bで71.40を獲得し手得点を伸ばして逆転でのメダル獲得の足がかりを掴む。
最後の107Bが75.33の寺内・坂井ペアの今大会最高得点をマークして順位を上げるも、メダルには10.80届かず。393.93の5位となった。
[水球]5日目
女子の2戦目は中国との対戦。先制点は中国。だが橋田舞子がすぐに取り返すものの、中国が連続得点を挙げる。日本も得点を奪うのだが、なかなか中国に追いつけない展開が続く。連続得点を奪っても、再度中国に押し切られるかたちでゲームが進んで行き、結果は16対11の5点差で日本が中国に敗れた。
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