2021.08.19

1年生が躍動したインターハイ/全国中学では30年ぶりの記録更新に沸く

[第89回日本高等学校選手権水泳競技大会 令和3年度全国高等学校総合体育大会水泳競技大会]3日目
大会3日目は、1年生が大活躍を見せた。

女子800m自由形決勝では、青木虹光(明和県央)がスタートから飛び出し、そのままトップを譲らずフィニッシュ。8分42秒92で初優勝を果たす。最後まで接戦を繰り広げた2位争いは、中池菜緒(金沢)が8分46秒10で勝ち取り、花山彩良(豊川)は8分46秒25の3位。上位3人全員が1年生というレースだった。

さらに女子100m平泳ぎも、表彰台を獲得した4人全員が1年生。優勝は加藤心冨(春日部共栄)で1分08秒52、2位は1分08秒88で矢本奈菜(日大高校)、髙橋陽向(日大藤沢)と小畠優々美(白鵬女子)が1分09秒35の同着で3位となった。

女子200m背泳ぎでは、水野柚希(栄東)、鈴木彩心(豊川)の1年生ふたりと、竹葉智子(目黒日大)の3人がスプリットタイムを取り合う大接戦に。最後は水野が2分12秒39で制し、鈴木は2分12秒69の2位、竹葉が2分12秒78の3位となった。

女子100mバタフライでは、地元長野の山岸琴美(飯田女子)が58秒82で200mに続いて2冠を達成。男子200m背泳ぎでも竹原秀一(東福岡)が1分58秒08で制してこちらも100mに続いて2冠を果たした。

飛込競技の3日目は、女子3m飛板飛込の予選と決勝が行われた。
予選から頭ひとつ抜き出ていた金戸凜(目黒日大)が、決勝でもそのまま強さを発揮し、大崩れすることなく522.30で優勝を飾り、こちらは高飛込と合わせて2冠となった。
2位は山崎佳蓮(高知商業)で440.00。3位には、予選8位だった大内晴名(佐賀学園)が順位をジャンプアップさせて413.30で入った。

水球競技は準々決勝の4試合と準決勝2試合の合計6試合が行われた。
準々決勝を勝ち上がったのは、四日市中央工、鳥取中央育英、明大中野、鳥羽の4チーム。
四日市中央工と鳥取中央育英で行われた準決勝第1試合は、前回優勝校の鹿児島南を制して勢いに乗る四日市中央工が第1クオーターから猛攻。鳥取中央育英に得点させずに4点のリードを奪う。その後も順調に得点を重ねて行き、鳥取中央育英に12点もの差をつける、19対7で四日市中央工が勝利。最終日の決勝に駒を進める。
準決勝2試合目の明大中野と鳥羽の対戦。明大中野は準々決勝で秀明英光とペナルティーショット戦にまでもつれ込む接戦を制してのこの試合。疲れもあったか、第1クオーターは鳥羽にリードを譲るも、第2クオーターからは徐々にリズムを取り戻して得点を積み重ねていく。結果、16対9で鳥羽を下した明大中野が決勝進出を果たした。

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[第61回全国中学校水泳競技大会]3日目
2年ぶりに若鮎が躍動した全国中学も最終日を迎えた。

競泳は12種目の予選と決勝、飛込競技では男子飛板飛込の決勝が行われた。

男子100m自由形は飯田陽成(狭山柏原)が前半から積極的に飛ばし、50mをただひとり24秒台で折り返すと、松田康平(大浜)、渋谷琥玲亜(三日月)を振り切って52秒34で優勝した。松田は52秒46、渋谷は52秒47と2位、3位も大接戦だった。

昨日、女子400m個人メドレーで接戦を演じた中嶋碧(城端)と成田実生(常盤)が出場する女子200m個人メドレー。「今日はチャレンジャーの気持ちで臨む」と話していた成田が背泳ぎでトップに立つと、その勢いで逃げ切り、2分12秒18で大会記録を破って400m個人メドレーの悔しさを晴らす優勝を飾った。中嶋は2分14秒27で2位となった。

そして圧巻は女子400m自由形。今大会200m自由形でも優勝した竹澤瑠珂(武蔵野)が前半から積極的に飛ばし、100mを59秒39、200mも2分03秒01とスプリットを刻む。予選終了後に本人が課題として話していた後半の200mも2分07秒台で泳ぎきり、1991年に千葉すずが作った4分11秒44の中学記録を30年ぶりに塗り替える、4分10秒56で優勝という快挙を成し遂げた。

なお、学校対抗では女子は竹澤の活躍もあり東京・武蔵野が通算13回目の総合優勝を果たす。男子は埼玉・春日部共栄が初の栄冠を手にした。

飛込競技は男子3m飛板飛込の決勝競技が行われ、石沢海斗(栖吉)、瓶子礼智(日高)、杉本琉音(寺井)の緊張した争いが続く。自由選択飛に入り、7ラウンド目まで杉本が圧巻の演技を披露。そのまま逃げ切るかと思われたが、最終試技で瓶子が73.50の高得点を叩き出し、3位からの大逆転で389.65で優勝を飾り、高飛込に続いて2冠に輝いた。杉本は389.30の2位、石沢は360.05の3位となった。

飛込競技の学校対抗では、女子は土浦第三と土佐塾が同点で並んだが、全競技の平均値が高いほうが上位になる、という競技規定により土浦第三に総合優勝が決定した。男子では石沢兄弟を有する栖吉が初めての総合優勝を果たした。

感染防止を第一に掲げその中でできる限り中学生の夢を実現させたいと、スタッフと選手が一丸となった第61回全国中学校水泳競技大会は、30年ぶりの記録更新、そして参加選手たちの熱い想いとともに幕を閉じた。この状況を乗り越えた選手たちのなかから、将来日本水泳界を背負う選手が生まれることを切に願う。

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