荒井が逆転で5連覇<日本選手権飛込競技>/安永と京極がソロでワンツー<マーメイドカップ>
[飛込]1日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/diving/2021/08/jp/02.html
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栃木県・日環アリーナ栃木で開催されている第97回日本選手権水泳競技 飛込競技の2日目には、男子3m飛板飛込と女子高飛込の予選と決勝が行われた。
男子3m飛板飛込の予選をトップで通過したのが、須山晴貴(栃木県スポーツ協会)。そのあとには東京五輪代表の伊藤洸輝(JSS宝塚/日本大学)に伊熊扇李(JSS宝塚)、4番手には玉井陸斗(JSS宝塚)が続く。ここまでは約20ポイント差で、決勝では混線が予想された。
その決勝では、須山が予選でミスした1ラウンド目の107Bで72.85を獲得してトップに立つ。その後も安定してトップを守るが、4ラウンド目で伊藤が逆転。それに玉井も続くが、5ラウンド目には307Cで87.50の高得点を叩き出した須山が再度逆転し、伊藤、玉井を引き離す。最終ラウンドは、玉井が5337Dで89.25のラウンドトップの得点を獲得するも、須山もしっかり84.00を獲得してトップをキープ。443.55で須山がこの種目初優勝を飾った。玉井の追撃を交わし、413.45の2位に入ったのは伊藤。玉井は395.55の3位となった。
女子高飛込では、予選トップの荒井祭里(JSS宝塚/武庫川女子大学)に金戸凜(セントラルスポーツ/日大目黒高)が300ポイント近くを獲得。決勝もこのふたりの争いかと思われたが、荒井は1ラウンド目の405Bでミス、金戸も2ラウンド目の207Cで40ポイント台とミスが重なる。その隙を突いてトップに立ったのは、長野インターハイでこの種目2位に入った山崎佳蓮(高知SC)だった。2ラウンド目の407Cで76.80を、3ラウンド目の207Cでは66.00、そして4ラウンド目の5253Bは60.80と、大きなミスなく得点を積み重ねて行く山崎はこの時点で266.60を獲得し、2位の荒井とは14.75ポイント差をつけていた。
勝負の最終ラウンド。先にプレッシャーをかけておきたい山崎だったが、307Cでオーバーしてしまい51.00の合計317.60でフィニッシュ。対する荒井は得意の5253Bできっちりと入水まで決めきり、76.80の高得点を獲得して328.65で逆転。この種目5連覇を達成した。山崎はインターハイで敗れた金戸にも勝利しての2位を獲得。金戸は中盤のミスが響き、276.55の3位となった。
[AS]
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/15983/
この日はアーティスティックスイミング競技における学生たちの対抗戦、第97回日本学生選手権水泳競技大会【マーメイドカップ】が、神奈川県・横浜国際プールで開催された。
1日でソロ、デュエット、チームの3種目を行うハードなスケジュールながら、学生たちの趣向を凝らしたフリーパフォーマンスが競技間に行われるなどの華やかな演出もマーメイドカップならではだ。
東京五輪代表選手たちだけではなく、世界ジュニア選手権の代表も顔を揃えた今大会。ソロで優勝を果たしたのは安永真白(近畿大学)で、得点は86.5333。85.2000の2位に入ったのは京極おきな(近畿大学)で、近畿大学がワンツーフィニッシュを飾る。3位は83.6667で同志社大学の細川朝香が入った。
デュエットでは、ソロでワンツーを飾った安永と京極のペアが82.9333とダントツで優勝。79.6667で3位と0.1000差という接戦を制して2位に入ったのは、法政大学の渡邉夢乃と加藤真帆のペア。国士舘大学の鈴木深結と小林唄のペアが79.5667で3位となった。
チーム競技は国士舘大学が73.5333で優勝し、2位は73.1333で筑波大学となった。
学校対抗はソロで15ポイントを獲得した近畿大学が23ポイントで選手権獲得校となった。総合2位はチームも含めてまんべんなく得点を稼いだ筑波大学が17ポイントで、国士舘大学が16ポイントで総合3位となった。