和田がソロとデュエットで2冠(第98回日本選手権水泳競技大会 アーティスティックスイミング競技)
[AS]2日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/artistic/2022/01/jp/index.html
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初日から各チーム工夫を凝らし、独創性に溢れた演技が続く第98回日本選手権水泳競技大会 アーティスティックスイミング競技の2日目は、チームのテクニカルルーティンと、デュエットのテクニカルルーティン、そしてソロフリールーティンが行われた。
デュエットテクニカルルーティンは、初日のソロテクニカルルーティンで3位につけた長野ASCの小林唄と和田彩未のペアが、エレメンツで平均して高い得点を獲得。エクスキューションも8.5と高い評価を得て、83.9192で優勝を果たした。2位はソロテクニカルルーティン優勝の廣田樹と橋本毬愛の井村ASCペアが82.2408で、3位には81.3682を獲得したアクラブ調布の鈴木深結、渡邉夢乃のペアが入った。
そして、続くソロフリールーティン。各選手、表現力を合わせ持った高い芸術性を発揮。生き生きとした演技が続くなか、3番目に登場した和田が正確性の高い演技を見せ、エクスキューションで高いポイントを獲得。合計86.3667を獲得して、デュエットに続いてこちらでも優勝を果たし2冠を飾った。
テクニカルルーティンで優勝した廣田は、インプレッションで高く評価され、合計84.8667で2位に入った。3位にはアクラブ調布の鈴木が82.1333で続いた。
初日のフリーコンビネーションとハイライトルーティンの2種目を制した井村ASC Aが、チームのテクニカルルーティンでも強さを発揮。iPhoneの着信音として親しまれているマリンバをアレンジした曲に合わせてコミカルに泳ぎ切り、83.6708を獲得して優勝。
デュエット3位の鈴木と渡邉を有するアクラブ調布Aが80.8259で僅差の勝負となった2位争いを制した。ミキハウス東京ASC Aは、80.6540の3位となった。
FINA世界選手権代表のマーメイドジャパンも、この日はすべての種目に登場。チームテクニカルルーティンにはフリーコンビネーションと違い、乾友紀子は出場せず。その乾とペアを組んでいた吉田萌を新たなリーダーとして再出発。その最初のお披露目となった。「まだ課題は残る」(吉田)としながらも、得点は92.3630を獲得して次につなげた。
デュエットはその吉田と比嘉もえが新ペアとして登場。“女剣士”をテーマに力強く最後まで泳ぎ切り、90.8857を獲得した。また、FINA世界選手権で2大会連続でのメダル獲得を狙う新ミックスデュエットは、佐藤友花・佐藤陽太郎の姉弟でペアを結成。東京五輪の代表入りも果たした姉の佐藤友花とのペアに「緊張しました」と弟の佐藤陽太郎。だが、ふたりは息の合った力強い演技を魅せてくれた。
ソロフリールーティンには、ソロ種目に集中している乾が登場。新しい“大蛇〜オロチ〜”をテーマにした演目は、息をつく間もないほどスピーディー。激しさのなかに力強さを魅せる表現力は圧巻。「はじめてだと思う」と乾本人も驚く94.1667を獲得し、世界選手権に向けて大きな弾みをつけられる大会となった。