小林・和田ペアがデュエット2冠 チーム種目は井村ASCがすべて制して4冠(第98回日本選手権水泳競技大会 アーティスティックスイミング競技)
[AS]3日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/artistic/2022/01/jp/index.html
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第98回日本選手権水泳競技大会 アーティスティックスイミング競技の最終日は、チームのフリールーティン、デュエットのフリールーティンがそれぞれ行われた。
チームフリールーティンは、各チームとも見応えのあるハイライトも多く盛り込まれた独創的な演目を披露。そんななかで、井村ASC Aがアーティスティックインプレッションでも高い得点を上げ、難易度でも他チームに0.4ポイント近くの差をつける演技で泳ぎ切り、86.5333で優勝。初日のフリーコンビネーション、ハイライトルーティン、2日目のチームテクニカルルーティンと合わせて、井村ASC Aがチーム種目4冠を果たした。
0.1ポイント差で勝負がついた2位争いは、わずかに完遂度と難易度で長野ASCを上回ったミキハウス東京ASC Aに軍配が上がった。長野ASCはアーティスティックインプレッションではミキハウス東京ASC Aを上回ったもののあと一歩届かず、83.9000で3位となった。
今大会最終種目となったデュエットフリールーティン。高い技術力でテクニカルルーティンも制した小林唄、和田彩未の長野ASCペアが、フリールーティンでもその実力をいかんなく発揮。トータル85.9333を獲得して優勝を飾り、デュエット種目2冠を果たした。
2位は姉妹ならではの同調性を魅せた井村ASCの廣田樹、廣田憩ペアが84.8000で、ミキハウス東京ASCの稲富愛佳、内田桜子のペアが82.8333で3位に入った。
日本代表“マーメイドジャパン”からは、チームフリールーティンとミックスデュエットが出場。
チームフリールーティンはチェス〜Chess〜をテーマに、ひとり一人が駒のように縦横無尽に動き回り、中にはチェスの動きをうまく表現した振り付けも盛り込まれており、観客を楽しませる工夫に富んだ演目となっていた。得点は93.9000をマークするも「まだ細かい点で修正をしつつ、もっと観客に伝わるようなルーティンにしていかなければならない」と中島貴子ヘッドコーチは課題を口にした。
佐藤友花、佐藤陽太郎という姉弟ペアが息の合った、高さのある演技を披露したミックスデュエット。サムライをテーマにした演目を高い表現力で泳ぎ切り、88.1667と高い評価を得た。ふたりを指導する酒井麻里子コーチも「表情を使った表現力が素晴らしい」と評価。6月のFINA世界選手権に向けて弾みのつく大会となった。