2022.07.03

3mシンクロで三上・金戸ペアが、男子高飛込で玉井がそれぞれ混戦を制して銀メダルを奪取[飛込](第19回FINA世界選手権)

女子3mシンクロ/三上紗也可・金戸凜 ©フォート・キシモト

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

女子3mシンクロ/三上紗也可・金戸凜 ©フォート・キシモト

女子3mシンクロ/三上紗也可・金戸凜 ©フォート・キシモト

女子3mシンクロ/三上紗也可・金戸凜 ©フォート・キシモト

女子3mシンクロ/三上紗也可・金戸凜 ©フォート・キシモト

女子3mシンクロ/三上紗也可・金戸凜 ©フォート・キシモト

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

男子高飛込/玉井陸斗 ©フォート・キシモト

男子高飛込/大久保柊 ©フォート・キシモト

男子高飛込/大久保柊 ©フォート・キシモト

男子高飛込/大久保柊 ©フォート・キシモト

男子高飛込/大久保柊 ©フォート・キシモト

第19回世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)閉会式 ©フォート・キシモト

第19回世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)閉会式 ©フォート・キシモト

第19回世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)閉会式 ©フォート・キシモト

第19回世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)閉会式 ©フォート・キシモト

第19回世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)閉会式 ©フォート・キシモト

リザルト:https://www.omegatiming.com/sports-timing-live-results
大会HP:https://fina-budapest2022.com
FINA HP:https://www.fina.org
飛込LIVE&アーカイブ配信:https://www.tv-asahi.co.jp/douga_mv/sekaisuiei2022/
水球&OWS:https://aquatics.eurovisionsports.tv/main
テレビ朝日:https://www.tv-asahi.co.jp/swimming/

[飛込]8日目
16日間にも及ぶ長期間の世界選手権もとうとう最終日。最後を締めくくるのは、飛込の女子3mシンクロナイズドと男子高飛込の2種目。

先に決勝が行われたのは女子3mシンクロナイズド。昨日強豪中国相手にメダル争いを繰り広げた三上紗也可と金戸凜のペアが出場。予選は制限選択飛でリズムが合わず合計275.10の5位で決勝へ。ただ、中国のCHANG YaniとCHEN Yiwenのペアを除いて、2位以下はまさにどの国にもチャンスがある混戦状態。
その決勝、予選では得点が伸びなかった制限選択飛2本で96.00の2位と好スタート。3本目からの自由選択飛に入っても、ふたりの息はぴったりと合ったまま。405Bでは72.00、305Bで65.70を獲得して2位で迎えた最終演技。後ろからはオーストラリアが0.78ポイント差と僅差で迫っているプレッシャーがかかるなかでの演技だったが、ふたりは落ち着いていつも通り、練習と同じように飛び69.30を獲得。合計303.00で、この種目日本勢初となる銀メダルを獲得した。

「同調性は練習中から良かったので、最後は個人の演技を磨いて臨みました。個人でもシンクロでも世界と戦えることを実感できた大会でした」(三上)

「メダルを獲ることの意味の大きさを感じています。今はホッとしています。」(金戸)

男子高飛込も三上、金戸ペアに続きたいところ。大久保柊と玉井陸斗が決勝に臨んだ。
1番目の演技順だった大久保は、1本目の6243Dで72.00を獲得して順調な滑り出し。さらに2本目の109Cではしぶきは少し上がったものの真っすぐ入り75.85をマーク。このまま勢いに乗りたかったが、3本目の407Cで41.60と失速。5本目の5253Bで70.40と盛り返すも、最後の307Cを51.00として、合計370.25でフィニッシュし12位となった。
準決勝を3位で通過していた玉井は、1本目の407Cで80ポイントを獲得するも、決勝は他国の選手たちも得点を挙げてきており7位のスタート。さらに207Bでは70.20を獲得するも8位と順位を下げる。しかし「207Bが入ればあとはうまくいく、という自信があった」と3本目の109Cでは、その言葉の通り99.90の自身最高得点を叩き出した。すると、3本目に中国勢がミスを連発。結果的に3本目を終えて玉井が1位に踊り出る。
4本目の6245Dも86.40の高得点で1位をキープしていたが、鬼門の307Cでは回転オーバーで入水が乱れ56.10となる。対してライバルの中国2人、それにオーストラリアは5本目をそれぞれしっかりと決めて得点を積み重ねる。
勝負の最終種目が始まる時点で、中国のYANG Jianが1位、2位にはオーストラリアのROUSSEAU Cassielがつけ、3位にYANG Hao(中国)、そして玉井が4位で続く。
最初に演技を終えたのは、ROUSSEAU。109Cで86.95を獲得して合計481.15。玉井が逆転するには、90点が最低ライン。そんなプレッシャーの中、玉井は得意とは言え、5255Bで入水までほぼ完璧に入れて95.40を叩き出してトータル488.00としてROUSSEAUを逆転。この時点でメダルが確定した。
あとは色だった。玉井の次はYANG Jian。109Bという最高難易率の技をしっかりと決めて、102.50をマークし合計515.55の1位に立つ。最後のYANG Haoは2位争いのプレッシャーに耐えられなかったか、109Cで少し入水を乱してしまう。その結果、YANG Haoの合計は485.45。玉井がわずかに上回り、初の銀メダルを獲得した。

「表彰台に乗れるかどうかというところだったので、銀メダルはめちゃくちゃうれしいです。最後は難易率からすれば100点が出せる種目なので、100点を出すくらいのつもりで思い切って飛びました」(玉井)

これで飛込もすべての競技が終了。飛込競技は女子3mシンクロ飛板飛込と男子高飛込で2つの銀メダルを獲得。世界選手権での飛込競技のメダル獲得は2001年に行われた福岡大会での男子3m飛板飛込の寺内健、女子10mシンクロ飛込の宮嵜多紀理と大槻枝美ペアの銅メダル2つ以来となった。

そして最後に水球会場で閉会式が行われ、2023年に開催される福岡へフラッグが渡された。1年延期になったが、また選手たちは地元開催となる世界選手権で最高の演技、泳ぎ、プレーを見せてくれることだろう。