男子1m飛板飛込は伊熊が逆転勝利、女子3m飛板飛込では三上が世界レベルの演技で優勝(第98回日本選手権水泳競技大会 飛込競技)
[飛込]1日目
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ハンガリー・ブダペストでのFINA世界選手権で21年ぶりにメダル獲得を果たした飛込競技。その興奮冷めやらぬなか、飛込競技も夏の全国大会シーズンが開幕。その初戦となるのが、第98回日本選手権水泳競技大会 飛込競技であった。
初日の決勝種目は、男子1m飛板飛込と女子3m飛板飛込、そして男女の3mシンクロ飛板飛込。
世界選手権代表の三上紗也可(米子DC/日本体育大学)、金戸凜(セントラルスポーツ/日本大学)、榎本遼香(栃木県スポーツ協会)の3人が出場し、ハイレベルな争いが繰り広げられる。
優勝は、347.35を獲得した三上。1ラウンド目こそ榎本に次ぐ2番手であったものの、2ラウンド目以降は全く他を寄せ付けない。5ラウンド中3ラウンドで70ポイントオーバーの演技を見せ、世界レベルの安定感を披露した。
その三上とペアを組んで、世界選手権の女子3mシンクロ飛板飛込で銀メダルを獲得した金戸も、得意とする入水のキレの良さを見せ、304.40で2位に入った。303.45の3位は榎本が飛板飛込では高校時代以来となる表彰台を獲得した。
男子1m飛板飛込では最後の最後にドラマが待っていた。長身を生かしたダイナミックな演技でトップをひた走る荒木宥図(NSP/長岡DC)。その荒木を11.20ポイント差の2位で追いかけていたのが伊熊扇李(JSS宝塚)。先の演技順だった伊熊は、最終6ラウンド目の5335Dで7ポイントダイブを披露し、67.50を獲得し、トータル366.05とした。
荒木は60ポイントを獲得すれば優勝という場面ながらラストの405Cでミスダイブ。得点を大きく下げて37.20として、トータルも346.95となってしまう。結果、逆転で伊熊が優勝を果たした。荒木が2位、3位には片岡龍之介(中京大学/consent)が317.75で入った。
男女の3mシンクロ飛板飛込では、女子は3チーム、男子は7チームが出場。
女子は世界選手権銀メダルペアの三上、金戸組がさすがの演技を披露。制限選択飛の2本で98.40を獲得すると、自由選択飛の3本はすべて70ポイントオーバー。合計323.40で優勝を果たした。
男子は途中で荒木と須山晴貴(栃木県スポーツ協会)のペアがトップに立つも、大ベテランペアである寺内健・坂井丞(ともにミキハウス)のペアが5ラウンド目の5154Bで80ポイントオーバーを獲得。一気に逆転してトータル392.64で優勝をもぎとった。
また、決勝競技前には2つの銀メダルを獲得したFINA世界選手権の報告会、及び残念ながら延期となったアジア競技大会、ワールドユニバーシィティゲームズの代表選手たちの認定式を行った。