明大中野が劇的な逆転勝利、地元高知東は初の表彰台を獲得(第90回日本高等学校選手権 水泳競技大会)
[水球]4日目
リザルト:https://kirokukensaku.net/0IH22/discipline_330_20220820.html
高知県・くろしおアリーナで行われていた第90回日本高等学校選手権水泳競技大会 水球競技も残すところ3、4位決定戦と決勝の2試合となった。
初の決勝進出を果たし、初優勝を目指す神奈川工(神奈川)と、10回目の優勝を目指す古豪、明大中野(東京)との決勝戦。
まず先制点を奪った神奈川工が、そのまま一気に4連続得点を奪って主導権を握る。だがそこは強豪明大中野、簡単に流れをつかませない。第2クオーターには3点を奪い返し、神奈川工との得点差を1点に縮めて前半を終了。第3クオーター早々、明大中野がゴールを奪い同点に。だが神奈川工も点を奪い返し、得点差を2点に広げることに成功。初優勝まで残り8分、最終クオーターへ。
開始2分半で明大中野が1点差に縮めたあとは、両者膠着状態に。どちらが先に点を奪うのか。緊張感が会場全体に広がるなか、試合が動いたのは残り1分を切ってからだった。残り35秒で明大中野の濱口颯太朗がこの日3回目のゴールを奪って同点にすると、残り1秒で加納恒心がこの日5点目を挙げて逆転に成功。神奈川工は最後の望みをつなぐタイムアウトを取り、最後のシュートを放つも決まらず、9対10で明大中野が勝利。残り1秒での大逆転劇を演じた明大中野が通算10回目の優勝を果たした。神奈川工は初の決勝で惜しくも敗れたものの、攻撃的なプレーで観客を魅了した。
高知東(高知)対鳥羽(京都)は、地元の声援に背中を押された高知東が第1クオーターから得点を積み重ね、一気に5点を奪う。反撃に出たい鳥羽は第2クオーター早々1点を返すも、試合のペースは高知東が離さない。鳥羽は第2クオーターに3点を挙げるも、高知東はそれを超える4点を挙げ、前半を9対3の6点リードを奪う。後半に入っても高知東の勢いは止まらず。篠川浩貴が6得点、ローリー隼がひとりで8得点を奪う活躍もあり、17対8で高知東が鳥羽に勝利。四国勢初となる3位を決めた。