2022.08.26

14年ぶりに日本高校新記録が誕生[競泳]/男子は齋藤、女子は山本が最優秀選手に選ばれた[水球](第45回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会)

男子CS 50m自由形 決勝 松原光佑 (イトマン横須賀) ©フォート・キシモト

男子CS 50m自由形 表彰式 1位 松原光佑 (イトマン横須賀) ©フォート・キシモト

女子CS 4×100mメドレーリレー 決勝 1位 イトマン ©フォート・キシモト

総合表彰 ©フォート・キシモト

CS区分表彰式 ©フォート・キシモト

15〜16歳区分表彰式 ©フォート・キシモト

13〜14歳区分表彰式 ©フォート・キシモト

最優秀選手・優秀選手賞 ©フォート・キシモト

男子CS 4×100mメドレーリレー 決勝 1位 イトマン ©フォート・キシモト

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[競泳]5日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/2022/S70601/index.htm

22日からスタートした競泳競技もとうとう最終日を迎えた。この日行われたのは100mバタフライ、100m背泳ぎ、50m自由形、そして4×100mメドレーリレーの4種目。

CS区分男子50m自由形では、スタートから抜け出した松原光佑(イトマン横須賀)が22秒50で、男子個人の高校記録では最古の2008年に記録された日本高校記録を更新して優勝を果たした。
そのほか全区分のレース大接戦と言っても過言ではない50m自由形。13〜14歳区分女子は8レーンから石川真菜(イトマン港北)が25秒43で優勝。同区分男子は100分の3秒差を會田慧(スウィン鴻巣)が23秒72で優勝を果たす。15〜16歳区分の女子は、100分の6秒の間に上位3人が入るほどの接戦を蜂屋陽萌(T・HIRO'S/目黒日大)が26秒43で制した。同区分男子は松井理宇(日大豊山)が23秒23と、大会記録にあと100分の2秒に迫る泳ぎで100mに続いて制した。
CS区分同種目女子は、FINA世界選手権代表の吉井萌萌花(イトマン/近畿大附属高)が25秒95で優勝を果たした。

そしてCS区分女子4×100mメドレーリレーでは、イトマンが4分07秒38の大会新記録を樹立して優勝。第1泳者には、100m背泳ぎを制したばかりの弘中花音が1分02秒12のトップで引き継ぎ、稲垣杏奈が1分09秒29で、バタフライはこちらも弘中同様、100mバタフライで優勝した大嶋千桜が1分00秒24で泳ぎ、最後は50m自由形優勝の吉井萌萌花が55秒73で締めくくって大会記録の更新を実現した。

CS区分女子100mバタフライでは、大嶋千桜(イトマン/四條畷学園)が100m自由形に続いて59秒55で優勝を飾る。同区分男子100mバタフライは、前半を24秒台で折り返した光永翔音(日大豊山)が、後半追い上げてきた武快飛(SA伊勢崎)、山田哲史(太成学院大高/NSI花園)を振り切って53秒55で優勝を果たす。武は53秒96で2位、山田は53秒98で3位となった。

15〜16歳区分男子100m背泳ぎでは、入江秀行(スウィンふじみ野)がただ一人55秒台をマークし、大会記録にあと0秒26に迫る55秒97で優勝。入江はこれで同区分200m個人メドレー、200m背泳ぎと合わせて今大会3冠を果たした。

CS区分同種目は、女子は弘中花音(イトマン/四條畷学園)が1分02秒17で制し、男子は小東真皓(イトマン/四條畷学園)が55秒40で優勝。弘中も小東も200mも優勝しており、チームメイトでCS区分の背泳ぎを制した。

すべての競技が終了し、最後は総合結果が発表。
総合優勝の栄冠は東京SCに輝いた。イトマンは準優勝。3位は豊川高校、そして藤村SS、ダンロップSC、スウィン大教、イトマン港北、そして中京大中京という結果となった。

そのほか区分別優勝、準優勝、優秀選手と育成コーチは以下の通り。
・13〜14歳区分
優勝:東京SC
準優勝:イトマン港北
男子優秀選手/育成コーチ:齋藤龍選手/薩摩将広コーチ(ダンロップSC)
女子優秀選手/育成コーチ:佐々木珠南選手/小田桐勇人コーチ(ウイング八戸)

・15〜16歳区分
優勝:豊川高校
準優勝:イトマン
男子優秀選手/育成コーチ:松井理宇選手/森重拓朗コーチ(日大豊山)
女子優秀選手/育成コーチ:中澤海凪選手/薩摩将広コーチ(ダンロップSC)

・CS区分
優勝:イトマン
準優勝:豊川高校
男子最優秀選手/育成コーチ:松原光佑選手/山﨑大地コーチ(イトマン横須賀)
女子最優秀選手/育成コーチ:弘中花音選手/大野高広コーチ(イトマン)

[水球]5日目
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/27317/

水球競技の最終日は、各区分の3、4位決定戦と決勝戦が行われた。

A区分(12歳以下男女)の3、4位決定戦のエル・アテインスイミングスクール長浜と三重WPスターズの対戦は、第2、3クオーターにそれぞれ1点ずつ決めた以外はどちらも決めきれず。2対2の同点のまま試合終了でペナルティーショット戦へ。その結果、エル・アテインスイミングスクール長浜が6対5(PS戦4対3)で勝利した。

同区分決勝戦は、京都踏水会水泳学園対カワサキスイミングクラブによって行われた。前半は京都踏水会が1点のリードを奪うが、第3クオーターにカワサキスイミングクラブが逆転に成功。ただ、第4クオーターに京都踏水会水泳学園が追いつき、なんと決勝戦もペナルティーショット戦にもつれ込んだ。結果、5対7(PS戦2対4)でカワサキスイミングクラブが京都踏水会水泳学園を下し、優勝を果たした。

B区分(15歳以下男子)は、カワサキスイミングクラブ対長崎水球クラブによる3、4位決定戦が行われた。第3クオーター終了時点では長崎水球クラブが2点のリードを奪うも、最終クオーターにカワサキスイミングクラブが3連続得点を挙げてゲームセット。9対8の逆転でカワサキスイミングクラブが3位を勝ち取った。

決勝戦は群馬ジュニア水球対Ocean Bear'sとの対戦。先にリードを奪ったのは、群馬ジュニア水球。前半に6点を挙げ、5点のリードを奪った。だが、Ocean Bear'sも負けじと反撃。第3クオーターに4点を奪うと、さらに最終クオーターにも4点を奪取し同点にとしたところで試合終了。またもペナルティーショット戦となった。その結果は、群馬ジュニア水球の勝利。15対14(PS戦6対5)でOcean Bear'sは惜しくも敗れ、群馬ジュニア水球が優勝、Ocean Bear'sが2位となった。

C区分(15歳以下女子)の3、4位決定戦は、山形水球クラブ対TRIAXIS明石の対決。こちらは4対4の同点で第1クオーターを追えたと思えば、第2クオーターに入るとTRIAXIS明石が猛攻を仕掛け3点のリードを奪う。第3クオーターにはその差をさらに広げ、結果的には7対15でTRIAXIS明石が勝利した。

この区分は富山スイミングパレス対白山市立松任中学校の決勝戦を迎える。前半、第2クオーターで2点を挙げた白山市立松任中学校がリードを奪い、第3クオーターにももう1点のリードを奪うと、それを最後まで守り切った白山市立松任中学校が4対7で勝利して優勝を果たした。

E区分(18歳以下女子)は、白鵬gull wpc対京都府立鴨沂高等学校の3、4位決定戦を迎える。序盤の立ち上がりは穏やかだったが、第3クオーターに京都府立鴨沂高等学校が一挙4得点を挙げる。対して白鵬gull wpcは得点を奪えずリードを6点に広げられてしまう。最終クオーターに白鵬gull wpcも反撃するも点差は詰め切れず。3体8で京都府立鴨沂高等学校が勝利し3位となった。

同区分決勝戦は、秀明八千代水球クラブ対白鵬女子高等学校という対戦カード。第1クオーターに1点のリードを奪った秀明八千代水球クラブは、その後も2点、1点、1点と、試合が進むにつれてリードを広げていく。白鵬女子高等学校も得点を挙げるも、秀明八千代水球クラブの猛攻を上回ることができなかった。結果、11対6で秀明八千代水球クラブが優勝を飾った。

全試合が終了したあと、今大会の最優秀選手、そして各区分におけるベストサーティーン(優秀選手)が発表された。
最優秀選手は、男子がB区分の決勝で優勝に貢献した齋藤優輝(群馬ジュニア水球)が選ばれた。女子はE区分の山本はる(秀明八千代水球クラブ)が選出された。
※各区分のベストサーティーンは大会情報ページに掲載する。