男子200m自由形は田中が逆転勝利、松本信歩は女子200m個人メドレーで2連覇[競泳]/開幕戦の水球は好試合が相次ぐ[水球](第98回日本学生選手権水泳競技大会)
[競泳]3日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/2022/S70401/index.htm
第98回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)も後半戦の3日目。学校対抗争いも激化し、選手たちもチームのためにと熱戦を繰り広げる。
男子200m自由形は最後まで大接戦。スタートして渡邊天馬(近畿大学)が飛び出し、それに柳本幸之介(日本大学)が続く。100mの折り返しは柳本がとるがその差はほとんどない。150mに差しかかると、石崎慶祐(日本大学)に田中大寛(早稲田大学)がトップ争いに加わり、石崎、柳本、田中の3人がなだれ込むようにフィニッシュ。最後に田中が差し切って1分48秒42で逆転優勝。柳本は惜しくも敗れるも1分48秒79の2位、3位に石崎が1分48秒91で入った。
男子100mバタフライは、23秒90で西田拓郎(神奈川大学)がトップで折り返す。身体半分の差で石川愼之助(日本大学)が追う展開に。「ラスト15mの勝負だと思っていた」と後半勝負を仕掛けた石川が残り15mで一気に西田との差を詰めて5mで並び、最後はタッチで石川が逆転。51秒84の3年ぶりの勝利に雄叫びを上げた。
女子200m個人メドレーは今年の日本選手権で150mまで大逃げを打った松本信歩(早稲田大学)が、今大会も前半から積極的に攻める。150mを1分39秒98で入ると、最後の自由形も粘りの泳ぎで2分11秒04でフィニッシュ。見事自己ベストで2連覇を果たした。
松本周也(中京大学)がスタートから飛び出す。100mの折り返しでも3秒近い差を保ったままだったが、150mに入ったところで小方颯(日本大学)、井狩裕貴(近畿大学)、廣島偉来(明治大学)が一気に追い上げてくる。最後の自由形に入ると小方が強さを発揮し、最後は松本に0秒4の差をつけて、1分58秒10で優勝を果たす。松本は1分58秒52の2位、3位に1分58秒86で井狩が入った。
女子4×100mメドレーリレーでは、平泳ぎで早稲田大学の浅羽栞が1分06秒82の好タイムをマークして逆転。松本信歩がバタフライでリードを守るも、中京大学がすぐ後に迫る。アンカー勝負になったところで、中京大学の神野ゆめが54秒06というタイムを叩き出し、早稲田大学を逆転。4分02秒81で中京大学が優勝し、4×100mリレーに続く2冠を果たす。
男子4×100mメドレーリレーは日本大学の眞野秀成が54秒51のトップで引き継ぐ。平泳ぎでは筑波大学の間島亮太郎が逆転するも、バタフライで本多灯が51秒52で再度逆転。最後の自由形で明治大学の五味智信、早稲田大学の須田悠介が48秒台をマークする最高の泳ぎで日本大学との差を一気に詰めてきたが、主将の石崎慶祐がこのふたりを振り切って3分35秒92で優勝を飾った。2位は早稲田大学で3分36秒23、明治大学が3分36秒38で3位となった。
[水球]1日目
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/27324/
水球競技は横浜国際プールで男子、女子の各1回戦が行われ、好試合が相次いだ。
明治大は試合終了わずか0.02秒前に熊谷泰斗が劇的な決勝点をあげて、13対12で前年3位の新潟産業大に逆転勝ち。リーグ戦2部の日本大は、ペナルティシュート戦を制し、15対13で前年4位の早稲田大に競り勝った。
このほか、前年優勝の日本体育大は神戸大に、同じく2位の筑波大はびわこ成蹊スポーツ大にともに快勝。専修大、竜谷大、慶応大、中央大などとともに2回戦に勝ち進んだ。
女子は東京女子体育大が国士舘大を、早稲田大が新潟産業大をともに下して準決勝に進出した。