2023.03.30

32の新記録が誕生し辰巳での最後の大会を締めくくる[競泳]/全区分で決勝戦にふさわしい接戦が繰り広げられた[水球](第45回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会)

©フォート・キシモト

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[競泳]4日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/2022/S70612/index.htm
新記録一覧:http://swim.seiko.co.jp/2022/S70612/all_newrec.pdf

数々の名勝負、名記録が生まれてきた東京辰巳国際水泳場。1993年から多くの選手の成長を見届け続けてきたこの会場での第45回全国JOCジュニアオリンピックカップも最終日を迎えた。

15〜16歳区分女子200m個人メドレーでは、世界ジュニア選手権などでも活躍を見せていた成田実生(金町SC)が、2分08秒28の大会新記録で優勝を果たす。

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CS区分男子100m背泳ぎは、佐藤佑亮(イトマンアビコ/太成学院大学高校)が2位以下に大きな差をつける51秒49の大会新記録で勝利を収めた。

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13〜14歳区分男子100m自由形は、安藤陽(枚方SS)と松山の一騎打ち。最後まで接戦を演じ、安藤が49秒72、松山が49秒80と、共に従来の大会記録を上回るハイレベルな争いを安藤が制した。

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15〜16歳区分男子100m自由形では黒田一瑳(コナミ新札幌)が、自身が2月に出した短水路日本中学記録にはわずかに届かなかったものの49秒01の大会記録で高校1年生たちを制し優勝を果たした。

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大会を締めくくる4×400mメドレーリレー。13〜14歳区分は中川太芯、大橋信、森翔太郎、安藤陽のメンバーで臨んだ枚方SSが、3分47秒67の大会新記録で優勝を飾る。

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またCS区分女子は弘中花音、稲垣杏奈、大嶋千桜、吉井萌萌花のイトマンが3分58秒35の短水路日本高校新記録を樹立して優勝を飾った。
同区分男子は先行する三菱養和SSを、湘南工科大付属高のアンカーのスコット龍海が逆転して3分34秒80で優勝。1秒以上の差を詰めての大逆転劇だった。

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ほか、13〜14歳区分男子200m個人メドレーは、ただ一人2分を切る1分59秒86で泳いだ小島夢貴(イトマン富士見台)が、15〜16歳区分女子100m平泳ぎでは小畠優々美(NECGSC玉川/白鵬女子)が大会記録に迫る1分06秒38で、CS区分男子100m平泳ぎは佐藤洋輔(三菱養和SS/武蔵野高校)がこちらも大会記録に0秒2まで迫る58秒89の好タイムでそれぞれ優勝を果たす。

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13〜14歳区分男子100mバタフライでは、スイムオフを勝ち上がってきた松山育(サンケイST)と予選トップの森翔太郎(枚方SS)が54秒71の同タイムで優勝を分かち合った。15〜16歳区分女子同種目は、大会記録まであと100分の1秒届かなかったが、57秒65で平井瑞希(ATSC.YW)が優勝を飾った。

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大会4日間を通して、短水路日本学童記録が6、中学記録は2、高校記録が3、大会記録は21で、合計32もの新記録が誕生した。

総合優勝は昨年準優勝のイトマンが勝ち取った。準優勝に藤村SSが入り3位が東京SC、以下4位がダンロップSC、枚方SS、豊川高校、スウィン埼玉、そしてイトマン港北と続いた。

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今大会の最優秀選手は、男子が佐藤佑亮、女子は小畠が手にし、それぞれ長野将隆コーチ(イトマンアビコ)、兼成憲太コーチ(NECGSC玉川)が最優秀選手育成コーチを受賞した。

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そのほか区分別優勝、準優勝、優秀選手と育成コーチは以下の通り。
・13〜14歳区分
優勝:枚方SS
準優勝:イトマン港北
男子優秀選手/育成コーチ:安藤陽選手/太田伸コーチ(枚方SS)
女子優秀選手/育成コーチ:佐々木珠南選手/小田桐勇人コーチ(ウイング八戸)

・15〜16歳区分
優勝:スウィン埼玉
準優勝:豊川高校
男子優秀選手/育成コーチ:黒田一瑳選手/成田彩夏コーチ(コナミ新札幌)
女子優秀選手/育成コーチ:成田実生選手/海老澤雄介コーチ(金町SC)

・CS区分
優勝:イトマン
準優勝:豊川高校

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[水球]4日目
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/27341/

千葉県国際総合水泳場で開催されている水球競技も最終日を迎えた。

A区分(12歳以下男子)の決勝戦は、カワサキスイミングクラブ対エル・アテインスイミングスクール長浜の対決。第1クオーターから得点の奪い合い、とはならず、両者とも慎重な立ち上がり。そのなかで少ないチャンスを生かし、エル・アテインスイミングスクール長浜が2得点を奪いリード。しかし第2クオーターからは逆にエル・アテインスイミングスクール長浜がカワサキスイミングクラブからゴールを奪えないまま試合が進み、結果的に5対2と近年まれに見るロースコアでカワサキスイミングクラブが勝利を収めた。

A区分3位決定戦は、第1クオーターから波に乗った京都踏水会水泳学園が金沢ジュニア水球クラブから順調に得点を積み重ね、2対11で3位を勝ち取った。

Ocean Bear's対群馬ジュニア水球の対決となったB区分(15歳以下男子)決勝も、A区分同様ロースコアの戦いに。2対2の同点で迎えた第3クオーター、1点のリードを奪った群馬ジュニア水球が最終クオーターでも2点を奪って試合終了。3対6でOcean Bear'sを下し、群馬ジュニア水球が優勝を果たした。

同区分3位決定戦は、エス水球クラブ対石川イーグルス。こちらはエス水球クラブに得点させる隙を与えない猛攻を見せた石川イーグルスが13得点を奪い、結果2対13で石川イーグルスが3位となった。

C区分(15歳以下女子)決勝は京都踏水会水泳学園と白山市立松任中学校の対戦。2点、2点、3点と得点の積み重ね、第3クオーターまでで白山市立松任中学校から3点のリードを奪った京都踏水会水泳学園。最終クオーターには白山市立松任中学校が猛追するも、京都踏水会水泳学園も1点を加えて何とか逃げ切りに成功。8対7で京都踏水会水泳学園が優勝を飾った。

同区分3位決定戦は、後半に京都水球クラブが追い上げを図るも、第1クオーターで3点、第2クオーターで2点と、前半で5点ものリードを奪った山口水球クラブがそのまま逃げ切って6対10で3位をもぎとった。

また、この日はA区分の女子のエキシビジョンも4試合行われ、大会を通して水球界のジュニア選手たちが男女問わず多く成長した姿を見せてくれた。