200m個人メドレーで若手の成田が大橋を制する(第99回日本選手権水泳競技大会競泳競技)
[競泳]1日目
リザルト:http://swim.seiko.co.jp/2023/S70701/index.htm
東京辰巳国際水泳場が閉館し、新しい水泳選手たちの聖地となる東京アクアティクスセンター。その開館を飾る第99回日本選手権水泳競技大会競泳競技が、4月4日からスタート。
今大会は久しぶりの有観客。東京アクアティクスセンターに初めて観客が入る大会ということもあり、選手たちも気合いの入った泳ぎを見せてくれた。
最初を飾るのは、女子200m個人メドレー。予選トップの大橋悠依(イトマン東進)が前半から攻めるなか、自分のペースを崩さない成田実生(金町SC)。最後の自由形に入ったところで、松本信歩(東京ドームS/早稲田大学)も加えた三つ巴の接戦に。最後の最後、タッチ差で大橋を交わした成田が2分10秒91でこの種目初優勝を果たした。2位の大橋との差は100分の9秒という僅差だった。
女子100mバタフライは、予選で自己ベストを更新した好調の相馬あい(ミキハウス)に牧野紘子(あいおいニッセイ)、池江璃花子(横浜ゴム/ルネサンス)が挑む形の展開に。前半リードを奪う相馬を追いかける牧野と池江。ラスト10mで一気に追い上げてきた池江がタッチで相馬を逆転。57秒68で優勝し、何度もガッツポーズを繰り返した。相馬もベストには及ばなかったものの、粘りを見せて57秒85の好タイムで2位に入った。
予選で川本武史(TOYOTA)が23秒13の日本新記録を樹立した男子50mバタフライ。その決勝でも記録更新が期待されたが、わずかに届かず。それでも安定した泳ぎを見せた川本が23秒16で優勝を飾った。
日本での勝利が世界の勝利に近づくことと同義の男子400m個人メドレー。バタフライで日本記録を1秒以上上回るハイペースを刻む本多灯(イトマン東京/日本大学)。その本多を背泳ぎで徐々に差を縮め、平泳ぎで逆転したのが瀬戸大也(CHARIS&Co.)。自由形に入ると本多を一気に引き離し、4分07秒92の好タイムでフィニッシュ。この種目3連覇を果たした。2位の本多も4分10秒37の、さらには3位の田渕海斗(NECGSC溝の口/明治大学)も4分11秒80の好タイムをマークした。